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Prologue2

さぁ、今日も楽しく生きよう。

いつも通り制服の上からコート、マフラーを装備。

高かったが小遣いのやりくりによって捻出した金で買ったイヤホンを装備。

携帯端末のスピーカーから聞こえてきたカノジョの声がイヤホンから聴こえてくる。

カノジョが携帯端末に住むようになって、充電を喰うが声で操作してもらえるのだ。

案外、これが楽。

「セプト、いつものかけといて。」

『はーい』

イヤホンから俺の好きなアーティストのアルバムがかかる。

最近では、カノジョが自分で曲を歌うようになり、アーティストの曲とデュエットしている。

カノジョの歌声も結構ハマっていて、好きだったりするので指摘はしない。

あ、おいその歌詞は2番だ。ちゃんと覚えろ。

うろ覚えという、AIとしてはありえなそうなことだけど。

マンションのフロントからでて取り敢えずコンビニに寄る。

自動ドアが開き、お決まりの音楽が流れる。元はインターホンの音用に作ったらしい。

昼食は・・・そうだな菓子パンにしよう。

俺は、菓子パン2つを持ってレジへと向かう。

―――学食は嫌いだ。女子に変な目で見られるからだ。

学食を利用する女学生よりクラスの女子の方が少ないから妥協して教室で食べている。

さすがに便所飯なるものはしないで過ごしたい。

「―――239円です。」

財布から小銭を取り出し、店員に渡す。

コンビニを後にした俺に曲を止め、カノジョが話しかけてきた。

外で自分から話すとは珍しい。このせいで学校で変な目で見られてるからな。

『部長さんが今日も円卓会議(ミーティング)?するってメール来てますよ?OKでいいですか?』

やっぱ業務連絡ですよね。

「そうしといてくれ。」

『じゃ、口説き文句もつけときますね!私って気が利くぅ!』

勿論丁重にお断りしました。

バス停にいつも通りに時間につきバスが来るのを待つ。

自転車で行けなくもないがさすがに時間がかかるため断念した。

空は黒い雲の様な排気ガスで覆われている。

日の光はわずかに感じられるものの、寒さがとても厳しくなり氷河期を迎える、らしい。

恐竜が生きてた時のやつだよ。知らんけど。

日光が届かなければ食物も育たず、生きていけないため【|月移住計画《Moon・Migration・Project》】が現実味を帯びてきて予約受付が開始したそうだ。

バスが到着したようだ。

バスに乗り込み、ICカードをかざす。なに?残高1000円ちょいか、入金しとこう。

バスに揺られること30分。幾人か、同じ学生服が見られる。

まぁ、学校の近く止まるしな。



 + + +



学校の近くのバス停に到着。

学校には最終登校時刻の10分前に着く。

いつも通りの道を歩いていく。

昇降口で靴を脱ぎ上履きを履く。

女子に避けられた。これもいつも通り。

教室は4階にあるため、階段を昇っていく。

廊下の新聞記事に目が留まる。

今日更新の毎日新聞はどうでもいいが・・・隣の『アニ研部員大募集!!アニメに興味ある方ぜひ!』

・・・何してんだろ、部長。さすがアニ研部部長というか、ポスター絵がうまい。

まぁ、来ないだろうな。アニ研部=変態同好会みたいな位置づけになってるらしいし。

俺が来たことでさらに・・・変態同好会としての地位を確立した。

誰も入りたがらんよ。

教室に着くと、席に座る。廊下側から一番遠い、端の席だ。

いつもどうり授業は終わった。

・・・なんでアニメの授業シーンのほとんどが歴史の授業なんだろうな。専門家にでもなるの?



 + + +



授業だ終わり、部室へと向かう。

部室は高校の最上階の階段から一番遠い空き教室を改装したもの。

部室がこんな面倒な位置に来たのは、先代のアニ研部員が誰にもバレないってかっこいい!という考えから行き着いたもの。

もうマジで廊下長い。部室に運ぶ足が重い。

さぁ、入るか。

部室の扉を開ける。

もうなんか立て付けの悪い障子みたいな音がする。

今度、油引くか。

「ちわーす。部長いますー?」

「おぅ、ようやく来たか。ミーティングだミーティング。席につけ。」

説明しよう!

この明らかに男みたいなしゃべり方をするのは我がアニ研部部長兼風紀委員長(ジャッチメント)(ここ大事)という異色のコンビを合わせ持つ伊勢佐木(いせざき)さん。

勿論、アニメが大好きで俺をここに入部させた張本人だ。

なんかティンときたそうです。というか、妄想変態オタクという噂のせいで目をつけられ、部長の幼馴染でアニ研部とアメフト部に在籍する強面フェイスのサムさんのせいだ。

いや、さすがにさ。俺抱きかかえて部室連行って何?

マジでチビるかと思ったんだけど。

しかもこのアニ研部が生存している理由が部員がみなハイスペックだからという、なんだかなー。

事実、部長は風紀委員長だし。と言ってもまぁアレだろ赤い髪の毛のツインテさんみたいにテレポートとかしたかったんだろ。

ジャッチメントですのとか言いたかっただけだろ。

取り敢えずそんなことは置いといて、炬燵に入る。

炬燵っていいよね。人をダメにする。完全にハニ―トラップだよ(まぁ入るけど)

炬燵の周りには部員でギチギチになってる。てか、サムさんデカい。

「それでは円卓会議(ミーティング)を始めるッ」

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