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∞・ワールド  作者: B・D
2/11

2

「よう。昨日はどうだったよ?」


朝、リュウが教室に入ってきて開口一番、こんなことを言った。


「ん~?あいつらはダメだ。本当の意味で肩慣らしにしかならんかった。」


昨夜、常人なら学校を休みそうな事に首を突っ込んだのに、妙に艶々した顔で残念そうにリュウに、スマホを弄りながら返事をする。


「まぁ、カズの相手になる奴はあんな所で馬鹿やってるわけないか。」


自分の席に着き、今日の授業の準備をしながら言い、持ってきたバッグをカズにみせ、


「ほれ、カズの待望の品だぞ。ありがたく受けとるが良い。」


人が見たら酷く苛立つであろう表情で、カズがどのような反応をするか内心ニヤニヤしながら渡す。すると、


「おお!これが∞・ワールド用のヘッドギアか!ありがとうなリュウ!にしても本当リュウは運が良いなぁ…」


昨夜見せた恐ろしい笑顔ではなく、本当にきれいな笑顔でリュウに抱き付く。その際、固まって話していた女子が貧血かと疑うような倒れかたをした。そんなことは気づかず、リュウはむむむ、と悪戯が失敗したときの子供の表情を一瞬して、まるで王座にふんぞり返る王のような表情わ浮かべ、


「ふふん。俺はカズと違って日頃の行いがいいからな!」


誇らしげに答え、それにムッとしたカズはリュウに襲いかかる。


「どの口が言うか、どの口が!」


そうやってじゃれつく二人を見て、また、数人の女子が倒れ、「良いなぁ…」と呟く女子がいるが、二人は気づかない。これが平常運転であった。


少し経ったのち、担任が来たので二人は席に着いた。

何人か鼻を押さえていたとかいないとか。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


HRが終わり、掃除と帰宅する生徒に別れる時、カズとリュウはいつもどうりの風景。それは、


「今日はカズの家でヘッドギアのセットを手伝いながらゲームの内容を説明していくぞ。」


リュウが先生役でカズが生徒役のドラマだ。だが、今日はそこまで長続きすることはなかった。なぜなら、


「三年四組の八島 和也 そして、四宮 竜也 至急応接室に来なさい。」

スピーカーからの呼び出しがかかったからだ。

和也はこれからの楽しみを奪われ憤然として、竜也はやっぱりか、と内心思い、悪い印象に流れないよう二人は応接室に向かった。



結果。特には御咎めははなかった。

あの場にいた女性が証言してくれて、過剰防衛の扱いとなった。因みに竜也が呼ばれたのは、二人は昔からの友人だという事を教師陣は知っており、和也より竜也に聞いた方が早いからという理由だからだ。ある意味、和也の保護者の扱いになっている。

今回はそのお礼と、夜遅くに出歩くなとのお小言ですんだ。(和也をしょっぴきたくても、毎回このようなことになるから、そして毎回救急車を呼ばざるを得ない事から、警官の間ではトラブルメイカーと呼ばれ、警戒対象にトップで居座っている)


「くそ、別に礼なんていいだろ。毎度されても全く嬉しくもなんともない。感謝の安売りかよ」


竜也は苛立った和也の言葉に苦笑しながら、


「別にいいじゃないか。彼女らも助けられて、カズのストレス解消。一石二鳥じゃないか。」


竜也は原付のヘルメットの位置を固定して、校門まで運ぶ。和也は家から歩きで、竜也は原付だ。なお、和也と竜也が知り合った小学校は二人の家を繋いで真ん中辺りの距離にある。


「それもそうか?まぁ、強者は強襲。弱者は助け、愚者は潰す。この信条には逆らってないから良いか。うん。問題なし!」


和也はまた物騒な事を言い、竜也は誰かが聞いていないか警戒し、誰も聞いてないのを確認し、心底安心する。


「はぁ…。またそんなこと言って…。これ以上警戒されることを言うのは止めてくれよ?」


現状、和也は警察にマークされており、いつ事件を起こすか心待ちにして、襲われた強い者(ケンカという意味合い)は憎み、いつ弱ってくれるか牙を研いで待っている。そして、助けられた人、主に女性は恋愛感情を抱いている。

因みに竜也もまた、色んな方面で怒りを買ったり、好意を抱かれたりしている。彼もまた、トラブルメイカーの素質はあるのだ。


「まぁ、良いか。そのたびに俺が動けば言いわけだし。良し。もう何もないからカズの家行こうぜ!」


前半は聞き取りづらい声で、後半はいつもどうり話す竜也。これが周囲から竜也が保護者と思われている一端でもある。


「おし。ならリュウ!俺の家まで競争な!」


「はぁ?おまえ歩きだろ?なに言ってるんだよ…」


和也が言った競争に、竜也は半分呆れ、もう半分は、さすがだなぁ、と思っていた。


「この間一人で帰ったときな?どれだけ時間短縮出来るかと思ってさぁ…。外壁とか走って渡ったりしてたらかなり時間短縮出来てさぁ…。」



竜也はこのまま和也がどれだけ突拍子のない事をするのかを想像しながら、二人は和也の家に向かう。このまま平和な時を過ごす事が出来れば良いのにと考えながら。







会話と文章を離してみました。

1つ前より見やすくなったかと思いますがどうですか?

直した方が良いと思う箇所があれば感想でお願いします

あまり心ない内容を書かれると、私は豆腐メンタルなので、控えて欲しいなぁと思ってます。


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