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魔術創世記  作者: 雨照
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第七話 増える仲間と力の格差

ケラヌスとハルトはその後も色々な村を巡って、力を使えるものたちに声をかけて回ってくれていた。

そのおかげで、俺たちの村には新たに20人ほどの仲間が集まった。

これだけの仲間がいればちゃんと村として機能してくる。

狩猟だけではなく農耕や牧畜も徐々に開始した。

それぞれの役割をこなしながら力を使えるようになるのは本当に大変で、最初のうちはみんな自分の意思で力を使えなかったから、ここに居ては行けないんじゃないかと心配していた者もいた。

「大丈夫だ。俺は1年以上かけてこの力を自由に使えるようになった。

みんなも時間はかかるだろうが、力は絶対に使えるようになる。

1度でも使えたんだからきっと大丈夫だ!」

俺はどうやって力を使えるようになったかをみんなに説明した。

半年ほどはみんな真面目に毎日瞑想していたが、中々効果が現れずに諦めてしまうものも少し現れた。

そして、1年間毎日瞑想を真面目にしたものたちは力をコントロール出来るようになっていった。

あまりにも成長の兆しが見えず一度は力を使えるようになる事を諦めたもの達も、力を使えるようになった仲間を見てもう一度頑張ってみることが出来た。

それから数年で村の中で力をコントロール出来ない者はいなくなった。

その頃には畑の収穫も安定してきて、みんなの生活も少しずつ向上していった。


瞑想によりちゃんと力をコントロールできるようになったみんなに、俺達10人が使える力のイメージと使い方を教えていったんだ。

増えたのは20人くらいだから、一人につき二人直接指導する方針にした。

この時、二人ほど全部の力を使えない人が出てきた。

彼らは初めて使えた力の他にもう1つか2つの力を使えるようになるまでで数年かかり、それ以外の力は身につけることが出来なかった。

ここで、俺達は初めてみんながみんな全ての力を使える訳では無いと知ることになった。

最初2人は物凄く落ち込んでいた。

他のみんなにできることが自分たちにはできない。

その分、2人は出来ることで誰よりも努力してくれた。

使える力が少ないから誰よりも1つの力に向き合う時間が長くなり、必然的に1つの能力については他のみんなよりも使いこなせるようになった。


ケラヌスとハルトの勧誘のお陰か、それからも移住希望者が少しずつ集まってくるようになった。

全ての力を使えなかった2人の事もあり、以降に増えた仲間たちには本人が最初に発現した力のみを教えるように変えていった。

全ての力を使えてもちゃんと使いこなせないなら、少ない種類をしっかり使いこなせる方が有効だというのは2人が証明してくれてるしな。

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