エピローグ
それから数十年が経って、賢者の村を中心とした国を作ることになったのよ。
その時にはもうモージ様はお年を召されていて、自分では何も出来なかったと言われているわ。
本当は賢者の村の村長だったモージ様を国王にすることで、少しでも争いを起こすもの達に牽制しょうとしていたの。
でももうそれは難しいから、代わりに大賢者と言う称号を作って敬う事になったのよ。
今こうしてみんなが魔術を使えるのはモージ様がみんなに魔術というものを教えて広めてくれたからなの。
あなたももう少ししたら魔術学校に通う年になるわね。
そうしたらきっとモージ様の凄さがよくわかると思うわ。
大賢者様の物語はここでおしまい。
「やっぱり、大賢者様はすごいね!
でも他の人たちもみんな凄いんでしょ?」
そうね、始まりの10人と言われてる人達はみんな凄い人たちよ。
私たちがいる大賢者様の国モノクロス、東のハルシャワ、西のマーリス、北のシンメリア、これらはみんな大賢者様とその仲間達にまつわる国だと言われているわ。
「大賢者様とその仲間たちの国だから仲良くできたんだね。
でも南の国は無いの?」
そうね、きっとそのおかげで平和な関係を続けていられるのでしょうね。
海の向こうがどうなっているのかは未だに誰も知らないのよ。
「じゃあ、僕が大きくなったら海の向こうを見に行くよ。
海の向こうにも大賢者様のお話が広まっているか調べに行くんだ。」
何となくで書き始めた物語ですが、短い話の割に完結までの時間が掛かりすぎて、如何に作家の皆さんが凄いかを実感できました。
今後も描いてみたい物語が見つかったら、のんびり書いていこうかと思います。