プロローグ
初投稿です。
駄文乱文でお目汚しですが、興味持って貰えたら嬉しいです。
[ねぇ、お祖母様、僕良い子にするから、お話を聞かせてよ!]
そうだねぇ、じゃぁ昔のお話をしてあげようかねぇ。
…
…
…
今から話すのはとても昔の話…
まだこの大陸にはイスパル王国しかなくて、魔物から身を守るためにみんなが協力していた頃のお話よ。
とは言っても、王都と離れた村では凄い格差があったわ。
王都は頑丈な壁に覆われていたし、兵士も沢山いたわ。
でも王都から離れると壁の代わりに柵だけになっていたり、兵士も2、3人くらいしかいないのが当たり前。
王都から離れた村の人々は、生きるのも大変な状況だったの。
それに身を守るための手段も剣とか槍とか弓なんかで、沢山の魔物から身を守る方法は無かったのよ。
[昔の人は魔術を使えなかったの?僕達はみんな使えるのに?]
そうよ、この頃はまだ魔術は魔物のもつ特別な力だと思われていたの。
今でもあるでしょ?魔物にしか使えない魔術。
それと同じで、昔の人は魔術全てが魔物にしか使えないものだと思っていたのよ。
だから自分の意思ではなくても、偶然魔術を発動しちゃった人は魔物が変身してるとか、これから魔物に変異してしまうとか思われててね。
そうなってしまう前に、住んでる場所の安全を確保しようって、魔術を使う人は見つかり次第殺されちゃったの。
[可愛そうだね。魔術はみんなが使えるものなのに。]
そうね。今では誰でも使えるものとみんなが知っているわね。
でも当時は誰も使い方を知らないし、教えてくれる人が居なかったのよ。
だから《魔術》なんて言葉も無かったし、誰もその力を知ろうとはしなかったのよ。
でも、そんな時代に人々に《魔術》の存在と使い方を教える事が出来る人が現れたの。
[大賢者様だ!]
そう、これは世界に《魔術》を教えてくれた大賢者モージ様の物語。