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狂ってしまった歯車  作者: elly
愛莉・チェーロについて
9/11

図書館1

 私とななは図書館に入った。


「わあ…」


 思わず感激の声が漏れる。


 前━━前世来た時よりも明らかに改造されていて、本の数がすぐに増えたと分かる。


「ま、待て待て待て」


 興奮して声が出る。


「え〜。やっっば」

「大丈夫ですか、愛莉様」

「うん!大丈夫だけど大丈夫じゃないかも」

「えっ!?それはどっちですか?」


 ななは心配そうな顔で私を見た。


「えっとね、本に興奮しすぎて頭があまり回らないかも」


 苦笑いを浮かべながら言うと、ななは「なるほど…?」と分かるような分からないような表情を浮かべた。


「まあまあ、それはいいとして。本を読みに行こう?」


 私はななに有無を言わせずに手をひぱった。



◇◇◇◇◇◇



 違う本も読みながら、ようやく神界について書かれている本棚にたどり着いた。


 ななの方をちらり見ると、飽きられた表情に見えるのは……うん!気のせいにしよう!


 今すぐ掟について調べたいけど………

 その前に…


 私は人に気付かれないないように移動する。

 そして、ある人の後ろ姿が見えた。その後ろ姿見覚えがとってもある。いや、むしろありすぎる。


 私はその後ろ姿に向かって━━


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