図書館1
私とななは図書館に入った。
「わあ…」
思わず感激の声が漏れる。
前━━前世来た時よりも明らかに改造されていて、本の数がすぐに増えたと分かる。
「ま、待て待て待て」
興奮して声が出る。
「え〜。やっっば」
「大丈夫ですか、愛莉様」
「うん!大丈夫だけど大丈夫じゃないかも」
「えっ!?それはどっちですか?」
ななは心配そうな顔で私を見た。
「えっとね、本に興奮しすぎて頭があまり回らないかも」
苦笑いを浮かべながら言うと、ななは「なるほど…?」と分かるような分からないような表情を浮かべた。
「まあまあ、それはいいとして。本を読みに行こう?」
私はななに有無を言わせずに手をひぱった。
◇◇◇◇◇◇
違う本も読みながら、ようやく神界について書かれている本棚にたどり着いた。
ななの方をちらり見ると、飽きられた表情に見えるのは……うん!気のせいにしよう!
今すぐ掟について調べたいけど………
その前に…
私は人に気付かれないないように移動する。
そして、ある人の後ろ姿が見えた。その後ろ姿見覚えがとってもある。いや、むしろありすぎる。
私はその後ろ姿に向かって━━