毒!? 1
更新が遅くなりすみません!
「お母様! お父様っ!!」
このまま叫びたい気持ちを抑えて、お父様とお母様を呼ぶ。どんな様子なのか、事情を説明するのよ……と自分を奮い立たせながら、ユウタに駆け寄った。
(よかった……息はある……)
そして、その周りを見た。
コップが倒れている。その中の水は床にこぼれていた。
(まさか……その中に毒が……? でも、一体……誰が……?)
そんなことを思っていた時だった。
「何事だ!」
「ユウタ、が……」
視界が歪んだ。
お父様とお母様が来たからなのか、涙が溢れたようだ。
「落ち着いて……」
「医者を呼べ!」
お母様は私の背中をゆっくりとさする。お父様は、医者を呼んだ。
お父様とお母様は状況を把握したのか、適切な行動をしている。
◇◇◇◇◇◇
数十分後、医者が駆けつけた。屋敷の空気は重く沈み、時計の音だけが響く。
お医者さんが来て、ユウタの診察をする。
ベットに横たわっている、弟は眠っているようにも見えるのにその顔は蒼白だった。
「……大変申しあげにくいのですが……」
みんなが息をのんだ。
「……なんだ」
「……この毒は魔法でしか、とれません………」
「何とかならないのか……?」
(っ………)
「ええ、もう魔法でしか……。せめて、あの方さえ……」




