表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狂ってしまった歯車  作者: elly9521
三章 図書館の精霊
16/25

図書館の秘密2

 シドは何かを思い出したように口を開いた。


「そういえば、風芽様は人間になるはずでは……?だから、しばらく会うことはないと思っていたのに……何故神界で?」

「そうなんだよ。聞いてよシド〜」


 私は、記憶が戻ったこと。何故か人界と神界の一周ずつの人生のはずが神界が二周目になっていると言うこと。そして、家族の繋がりを弟としか感じないことを説明した。


「なるほど……。それで、今日は図書館に来たのですね」

「そうなんだよ。シドは何か聞いたり、見たりしてない?」

「…今の所はないですと思います……。風芽様の役に立てず申し訳ありません……」

「ううん。大丈夫だよ。こちらもごめんね……。シドを巻き込んで………」


 それは本心だった。自分のことでシドを━━いや、他の人を巻き込む事は絶対に嫌だった。それは風芽の時に、ある事件で友達を巻き込んで怪我させたことがトラウマになっているかもしれない。


「いえ。風芽様の役に立てるのなら喜んで巻き込まれますよ。何故なら、()()()は風芽様に見つけてもらい、そして名前も付けてもらったのですから」

「ありがとう……。と言っても勝手に私が名前を付けたのに礼をもらっていいのだろうか……」

「風芽様に見つけてもらったので、力も増えたんです。」

「そっか、それならよかった」


 一般的に、精霊に名前を付けるということは、契約を交わすことになるらしい……。でも、シドが嫌がっていないなら、それでいいんだ。


 そう考えながら、私は少し安心した。


 すると、背後から声がした。


「シド…誰と話しているの?」

「噂をすれば……」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ