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狂ってしまった歯車  作者: elly
二章 掟
14/19

百貨店&掟

「この花は“アメジストセージ”ですね。確か、花言葉は…〈家族愛〉〈家庭的〉だった気がしますが……。誰に送るので?」


 姉ちゃんも好きそうだし、しおりなら本を読む時に使うし!これにしよう!花言葉もぴったりだし!!


「姉に送るから、助かった。だからそのままお会計をお願いしてもいいですか?」

「はい」



 しおりを買えたユウタはご機嫌な様子で店から出てきた。


 そうだ!次は姉ちゃんも連れて行こう!絶対気にいるはずだ。

 

 今度は最初と比べ物にならないほど、ユウタは軽い足取りで家路についた。



◇◇◇◇◇◇



 その頃愛莉は文字と睨めっこをしていた。

 本には、こう書かれている


【掟】

其の一 人間界で善行をした者、または人生を最後まで終えたものが来れるようにすること


其の一 その者たちはここ━━天国で好きなこと、自由な生活ができるようにすること

    ※ただし、犯罪・他人に迷惑はしてはならない


其の一 本人の意思によるが家族の繋がりは変わらないものとする


其の一 天国に来た者は前世の記憶だけ出なく、今までの人生の記憶に起こっていることも思い出すことができる


其の一 天国でまた人生で終えた者は、再び人間界で生きること その繰り返しである


 などと述べていた。

 うん。此処らへんはその通りよね。覚えている内容の意味と結構当てはまっている。


 ……ん?なんだろう…これは………


 掟が書かれた下の方に注意事項が付け加えていた。


※これを破ったものには罰を与えること。もし、何も言われて状態で掟が違う場合何かが起こっているとも言えるでしょう


 ほうほう、つまり、何らかの事件がこの天国で起きているかもしれないのか。そして、私達はたまたま巻き込まれたのか。意図的に巻き込んだ、という事なのだろう。


 と言うことは、まず情報を探したほうがいいのだろうけど、時間がな〜ちょっとやばい気がする………。

 覚悟を決めて時計を見る。


 ………ああ。想像よりもやばかった……。

 …今の時間は丁度十二時半。来た時間は…図書館の入り口の時計は九時二十分ぐらいだった。


 ……いつのまにか来た時間から三時間ちょっと立っている。

 わあ……。やっばぁ……。怒られる…気がする、な……。


 「…はは……」


 乾いた笑いが出る。


 まず、ななを探さないと……



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