AF:マインドチェンジⅠ
「シエル…シエルだよな?」
「いや私は薫だが?」
「私がシエルです!」
「体が違うと不便ね…」
どうも諸君!エビス様だぞ。え?「初っ端こっちに話しかけてくるのはダメだろ」って?知るか!
「えどうしてこうなった?知ってます薫さん。」
「私に聞かれても分かるわけがないね。巻き込まれた側だからね。」
と言うわけでここから僕が事情説明。シエル・エミリア・薫の3人の体と魂が入れ替わってるぞ。入れ替わった先はこう。
シエル体inthe薫魂
エミリア体intheシエル魂
薫体intheエミリア魂
「お姉ちゃんの体って色々と大きいねぇ。身長とか。」
「いやシエルの体も大きいよ?重くないのかいこれ?」
「慣れない視点だから距離感が……物も持ちにくいし大変。」
入れ替わってそこそこ苦労してるみたいだね。まあ入れ替えたの僕なんだけど(笑)
まあ解除方法は意外と簡単だから賢い月斗君ならすぐに理解するだろうね。躊躇はするだろうけど。
「あー…ちょ~っと待っててな。すごい信じたくないけど心当たりがある。」
♢ ♢ ♢
「さてここなら聞こえないし見えないよな。犯人お前だろエビス。」
「サテ、ナンノコトカナ?」
「おいとぼけるな!とっとと戻してくれ!」
「いや別にいいじゃあないか。少し体と魂をずらしただけだよ。すぐに戻るさ君次第でね。」
「はぁ…?」
「タネは簡単だ。そしてあとは君がそれを解くだけ。」
「とにかく、お前の暇潰しに付き合ってる暇はなー…くはねえな。俺もいつも暇してるわ。」
結局人も神も暇なときは暇。特にこんな辺境なら尚更暇だからねぇ。
「まあいいや。このまま放置してても戻らなそうだしヒントあげるよ。だらしないなぁ…」
「お前ついさっきまで胎児が大学首席で卒業するくらいの無理ゲーを俺に課してたんだけどな?」