第0話プロローグ・【第七魔眼】と【最弱者】
――では、契約に従い共に成そう、神殺しを。
【魔眼】が嬉々として発したその言葉に、少年は小さく溜め息を零す。
随分と物騒な台詞だが、確かに神を討つくらいしないと、この糞ったれな運命を捻じ曲げるには至らない。
本当に、全くもって不本意だ。確かに自分は【魔術師】だ。しかし、殺人歴すらない己が、まさか殺神歴を作る羽目になるなど誰に予想出来ようか。精神的にも肉体的にも、これから消費する魔力量的にも厳し過ぎる事極まりない。
しかし、もう既に引き返せる段階ではないのだと、少年は悟っていた。
こんな事になるのなら、落第なんてするんじゃなかった。
今日何度目になるか分からないそんな小さな後悔が再び生まれ、彼――和灘悟の脳裏に数日前からの記憶が瞬時に蘇った。
※読者の皆様へ、作者の文月ヒロよりお知らせとお願いです。
1:本日、2022年1月1日の午後9時頃に本作の次話投稿を予定しております。
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3:最後に、正直もうこれだけ読んで下さいッ。
この作品『第七魔眼の契約者』。契約者の部分を契約者と読んだ読者様、違うから契約者ですから!
《完了》
分からない人には、何言ってんだコイツ?みたいな三段落ちでしたが、それではまた次回!