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僕の本音を聞いてくれますか?

作者: 七瀬





僕の本音を話した人は、今までにいない!

誰にも僕の、思っている事を言えないんだ。




・・・僕の両親は? 二人とも、共働きで。

仕事から家に帰ってきても、僕の話なんか聞いてくれない。 

僕には頭のいい2つ上の兄がいるのだけど?

兄とは、お互い思っている事を話さない。

昔っから、そうだよ。

僕の両親も兄も、まるで“他人みたいな関係。”



それに、父親と母親は?

僕が物心つく頃から、しょっちゅう喧嘩ばかりで。

馬が合わない夫婦なのに? どうしてか別れない。

お互いの顔を見れば?

愚痴しか言わない夫婦のくせに!

【離婚】しないのが、僕には不思議で仕方がいんだ。




・・・もし?

僕達、兄弟の為に離婚しないなら?

そんなの理由にしないでほしい。

もう、この家族とは? 上手くいかないから。

そんな家族と居ても、僕はちっとも嬉しくもないよ。

それより、早く離婚してくれた方が楽かもしれない。




まあ、僕の性格も問題があるのかもしれない。

僕は、今まで友達を1人も作った事がない。

それに、友達と一緒に遊んだこともないんだ!

いつも一人で僕は、本を読んだり空を眺めるのが好きなんだ。

誰かに、合わせるのが苦手でね。

1人の方が、楽でいい。




・・・だけど?

やっぱり、“友達”がほしいな!

何でも、話せる友達がね。





 *




そんな時、僕のクラスに転校生がやってきた。

彼は、爽やかで気がつけば? クラスのみんなが彼の周りに

集まってくるような、気さくな良い奴だった。




・・・だけど?

やっぱり、僕は彼の傍にも近づけず。

僕が一人で居ると? 彼が僕に話しかけてくれたんだ。


『今日も、一人なの? 1人が好き?』

『・・ま、まあね、』

『無理にとは言わない! ぼくの友達になってくれないか?』

『えぇ!? でも、キミは? たくさん! 友達がいるじゃ

ないか! どうして、僕なんかに!?』

『ぼくは、たくさん友達がほしい訳じゃないんだよ “たった一人

の親友と呼べる友達が欲しいだけなんだ!”』

『キ、キミは、ワガママだよ 僕なんか、友達が1人もいないのに。』

『じゃあ! 決まりだな! ぼくの友達になればいい!』

『・・・・・・』

『不満があるか?』

『・・・い、いや、別に、』






そんなこんなで、僕と彼は親友になった。

予期せぬことが起きるって、こういう事なのかな?

僕に、初めての友達ができたよ。

しかも? 彼は、クラスの人気者だ!

僕は彼になら? 次第に僕のつまらない話も聞いてもらえて。

それから、本音の話まで話せるようになったんだ。

やっと、僕の思っている事を話せる相手ができたんだ。

僕の心の中が、少しずつ楽になっていく。

彼は、黙って僕の話を真剣聞いてくれるよ。

勿論! 僕も彼の話を真剣に聞くけどね!




・・・こうして?

【親友】って? できていくのかな?





最後までお読みいただきありがとうございます。

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