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お姉様と妹の話

我儘な妹に婚約者を取られたけど、白馬の王子様なんて来なかった

作者: 姫檜扇

初投稿です。プロットも無しに書いたので変なところが多いと思いますが、生暖かい目で読んでいただければ幸いです

「スカーレットお姉様!私、オスカー様と本当に結婚したいのです!婚約を変わっていただけませんか?」


唐突に家族での食事中に妹のロゼッタがそんな世迷い言を言い始めた。本当にいつも何を考えているのだろうこの娘は。何年も前から私とオスカー様は結婚することが決まっていて、来年には結婚式を開こうとしているというのに。


「また私から奪うのですね、ついには婚約者まで……」


そう、私は妹が生まれてからいくつも奪われてきた。お気に入りの服も、おもちゃも、家庭教師も、そして両親の愛情まで。そこに婚約者まで加わってしまうとは……


「スカーレット、変わってやりなさい。オスカー様もそれを望んでおるのだ。」


と、父が言った。もうこれは私以外の家族は賛成しているということだろう。そうなれば私に拒否権はない。


「父上が仰るなら。私はどうなろうと構いません。」


「お姉様ありがとう!私、お姉様の分までオスカー様と幸せになりますわ!」


悔しい、何もかも妹に奪われてきた自分が。

憎い、私よりも妹を優先する両親、婚約者、友人たちが。もう我慢するのはやめだ、これからは自分の手で強固で奪われようがないものにしていかねばならない。


それからの私は、これまでよりも、誰よりも努力し、社交を頑張り、勉学に励み、妹を見返そうと必死になった。


しかし、婚約者に捨てられた令嬢という印象が付き纏い、私に婚約を打診してくる人はほとんどいなかった。ほんの少しの打診は、「第7婦人にならないか?」や「母の介護をしてくれないか?」、「生き遅れを拾ってやるのだから、金をくれ、暴力を振るわせろ、外に出るな!」などなど酷いものしかなかった。


そうして、私はずっと独身となってしまった。跡継ぎは分家から養子をもらって何とかした。結局私は妹を見返す……「ざまぁ」することなくこの世を去ることとなった。私に何が足りなかったのだろう?ああ、どこかにいた白馬の王子様、答えて?

気がのったら妹視点なども書いてみたいので、モチベ向上のため評価してくれるとうれしいです

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