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序章一話 神様。私に超能力をください。

 今は40時。真夜中だ。動き疲れてくたくたになった身体を持ち上げ、窓の外に見える月に今日も祈る。今日は超能力を願うことにした。

この祈る行為は今日で4日目だ。三日坊主にならなくて良かった。、

「神様。私に超能力をください。」

 すると、、それに応答するように聞いたこともないような声が聞こえたような気がした。

「キーワードが関連性を持ち発動しました。男神(おがみ)の元へ転送します。」

 んー。疲れてるんだろうな。はやく寝よう。

 ベッドへ向かおうと重い身体を動かす。

 あると思っていたベッドはそこにはなかった。

 代わりに影があった。ベッドがないとまだ気づいていない俺は影に身体を委ねる。だが影なので当然実体を持っている訳もなく


そのまま地面に激突する。頭が痛い、、、男神(おがみ)はもちろん動揺した。

「お前。大丈夫か?」

 頭を急に襲った痛みと聞いたことの無い声に俺はやっと今自分が居るのが自分の部屋でないことに気づいた。

 ―ここはどこなのだろうか、、早く寝たいのだが、、―

 声には出さず頭の中で整理しようとする。

「ここは俺、男神(おがみ)の部屋だ。お前がキーワードを言ったからここに転送した。キーワードを教えてくれ。」

 ―男神??聞いたことないぞそんな神。。、、って声に出してないのに俺の考えてたことがバレてる??キーワード?そんなの聞いてないぞ、、ってもしかして間違えたら死ぬパターンのやつか?もう死ぬの?俺、、―

「間違えても死にはしない。君の世界のキカイ?の声に似た声がキーワードが発動したとか言わなかったか??」

 ―あぁ、言ってたっけ。、ここに来る前になんて言ったかな、、、―

「覚えてないのか?普通覚えてる人が大半なんだが、、、」

男神(おがみ)は頭をポリポリと掻きながら、人工知能を持つAIのような、しかしロボットぽくも人間ぽくもないものを呼んだ。名はキリと言うようだ。

「キリ、この人のキーワードはなんだ?」

「はい、この人のキーワードは神、()()()、ください。の関連キーワードです。」

「そうか。ありがとう。」

 キリは消えるように去っていった。。

「君のキーワードは神様。超能力をください。だそうだ。言った覚えはあるか?」

 ハッという感じで記憶が戻ってきた。

頭を打ったせいで記憶が飛びかけていたが祈っていたんだった。


やっと報われた。

そう思ったら涙が出てきた。

目の前で急に泣き出す俺を見てもちろんの如く男神(おがみ)はまた動揺する。

「大丈夫か?落ち着け。」

その言葉を聞て少し落ち着いた。キリが再び戻ってきて何かを言い、去っていった男神(おがみ)は俺に話しかける。

「荷原 勉流。超能力を得た場合、元に戻ることはできない。それでもいいな?」


ー何を言っているのかさっぱりだ。元に戻れないのは当たり前のことじゃないのか?ー

「そうか。じゃあこっちへ来てくれ。」

いわれたとおりに

とおりについていくと、いつの間にか違う部屋にいた。

その部屋には真ん中に机とパネルのようなものがあり説明本のような本が置いてあった。

「座ってくれ。」

男神(おがみ)が言ったが椅子なんてない。そう思っただけだった。

椅子は確かにあったのだ。いや。椅子ができたのだ。座ってみるとすごく座りやすい椅子だった。

今気づいたが天井はない。しかし、空もないのだ。いや見えないだけかもしれない。どちらにしろ上に限界などなかった。

そのようなことをしているうちに男神(おがみ)は準備を終えていた。何の準備かなんてわからないが、、、

そして男神(おがみ)は言った。

「その本には特殊能力と呼ばれる能力の説明が書いてある。パネルには基本能力の影響について書いてある。欲しいと思った能力の場所へポイントをそのパネルで割り振ることでその能力を得ることができる。よく考えて割り振れよ。」

そういって男神(おがみ)はどこかにいってしまった。

「とりあえず見てみるか。」

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