宇宙の中で
ここは静かだ、俺が唯一落ち着けるところであり、この世界を生き抜く為に戦っている相棒の零式空間戦闘機二一型の中
地球が異星人に侵略され、地球連合軍が結成されてからずっと共に戦い続けている大切な相棒
そして、俺と相棒の下を飛んでいる(いや、宇宙なら浮いていると言った方が正しいのか?)のが俺達の母艦であり家でもある第十一駆逐隊の旗艦である駆逐艦 神風だ
第一次反抗作戦からずっと戦い続けている老朽艦だ
今はこうして船団護衛なんてやっているがまだ、全然前線でやっていけるぜって感じの船だ
俺達戦闘機乗りは今、哨戒飛行をしている
目的地は前線基地である木星の衛星エウロパなんだけど、ぶっちゃけそこまでは地球の勢力圏なので敵が来る可能性はかなり低い
稀に敵さんがジャンプ(簡単に言うとワープ)をしてきて強行偵察や船団を潰すかぐらいだ
まぁそのおかげで本来なら非番であるはずの第十一駆逐隊が駆り出されてるんだけどな
「隊長、しっかりと周りを警戒してください、いつ敵が来るか分からないんですからね」
はいはいと隣で飛んでいる僚機に空返事を送る
「返事は1回です!」
はぁ〜黙っていれば美人なのに勿体無いと溜め息を漏らす
「隊長!聞こえていますよ!」
おっと、どうやら声が出てしまっていたようだ
「お〜い、イチャつくのも哨戒任務が終わってからにしてくれよ〜」
母艦である神風からの通信だ、別にイチャつくいていたわけではないのだがと思ったが周りから見たらそうなんだろうと思い任務に集中する事にした
その瞬間、赤色ランプの点滅と共に警告音がなる
この音がなるということは敵が出現する合図でもある
最悪だ相手も戦闘機ならまだ良いのだが、ランプと警告音ということは相手の母艦も来るということだ
「隊長、ここは一旦神風に戻りましょう」
彼女の言うことは一理ある、確かに一理母艦に戻って報告し敵を避けるも良し、迎撃するも良し
だが もう遅いのだ、発光信号を撃ち艦隊に知らせてもいいがジャンプしてきた敵に自分達の存在を知らせることにもなる、通信で艦隊に知らせても同じだ
今から全速力で戻ったとしても此処までの強行偵察なり船団破壊をしに来るやつらだ、軒並み足の速いやつで固めているのだろう、そんな奴らから零で逃げることは不可能だ
幸い此処は小惑星群だ、だから俺は彼女に身を隠すようにで早く伝え1番近い小惑星に隠れることにした
それで、あれだ まぁ結果きらいうと速攻で見つかった
それもそのはず、敵がジャンプしてきたのが俺達が隠れた場所の真上だったからだ
あ〜彼女の冷ややかな目が戦闘機越しにも感じるよ
「そこの地球人、大人しく武装放棄して我々に投降したまえ、すでに我々は諸君らを包囲している」
全く、そんなの見ればわかるって
「命の保証はあるのか?」
隊長!?と隣で彼女が叫んでいるのがわかる
「ああ、私の名誉にかけて保証しよう」
なら、と武装を解除しようとしたその時、俺は聞いてしまった、俺達に投降しろと言ってきた奴の部下の一言「そんなの旧式で俺達に勝てるわけないだろ」という言葉が
その瞬間、頭の中から投降するという考えが消え失せた
そして、俺は零を、いや相棒を侮辱した奴を撃ち殺した
それを皮切りに彼女も包囲していた奴らを攻撃していく
それに奴らも反撃をする
「隊長、大丈夫ですか?」
「あ、うん全然平気そっちは?」
「私も大丈夫です」
そんな日常的な会話をしながら次々と敵を落としていく
時折敵の母艦からの砲撃もあるが戦闘機相手に主砲なんて当たるわけでもなく軽々とかわしていく
「敵の数ってどのぐらいかわかる?」
神風に敵を発見したと伝える信号弾を撃ちつつ彼女に聞く
「ぱっと見30ぐらいですかね」
「わかったなら15やって、残りの15やるからさ」
わかりました と返事を確認した後、敵のど真ん中に突っ込んでいった
あ〜疲れた〜
その後、全戦闘機及び敵母艦を撃破した俺たちは神風に戻ることにした
「隊長、まだ気を抜かないでください」
自動航行にし、だらけている俺に対して彼女はまだまだ行けますと言わんばかりの口調で注意をして来る
なんであんな 良いところで育ったお嬢様です! みたいな見た目なのに何処にそんな元気があるんだよ
と思ったが聞いたらいけないような気がしたので忘れることにした