最悪から最高、そして......
今回の作品はほぼ私が中2のときに体験したお話です。
最後まで読んでくれると嬉しいです。
君に会いたい......
何度こう思ったことだろう。ずっと後悔しているあの日のことを
私達が出会ったのは中2の春のことだった。
いや、出会ったと言うより同じクラスになったと言った方がいいだろう。そのときはお互い見向きもせず過ごしていた。
初めてしゃべったのは6月の運動会の選抜リレーのとき。
そいつの第一声、
「お前、チビなのに速いんだな」
これを聞いた瞬間、きれた。
確かに中2なの
に138cmしかないけど、足の速さは関係無い。
そいつの脛を蹴飛ばした。
「うるさい、黙れ」
これが私の第一声。
最悪の出会いは最高の出会いと少女マンガではよく見るがそんなの絶対にあり得ない。
そう思ってた。
なのに、今こんな思いをすることになるとは思ってもみなかった。
時は少し進み、夏休み前の席替え。
まさかのそいつと隣の席になってしまった。
それにプラス、前の席の女子はなぜか恨みを買ってしまっている子だった。
最悪だ。自分のくじ運のなさにはがっかりだ。
席替え初日、案の定前の席の女子はカバンを蹴ってきたりと嫌がらせをしてきてうんざりしていた。
「お前、カバン蹴られてるぞ。」
声をかけってきたのは隣の席のあいつだった。
「えっ、、あー、別にいいよ。どうせまた蹴られるし、」
と言い終わらないうちにそいつは立ち上がり、
「お前、女子だろ。」
といいながらカバンをはたいてくれた。
意外といいやつなんだ。
私はそこから少しずつそいつに心を開いていき夏休みの始まりには好きかもと思い始めていた。
終業式の日、あいつからあるメモを渡される。その内容は、
「下の暗号をといってその返事を返せ
128ve908」
私はこの暗号をを見た時すぐに意味がわかったが夏休み中どう返事をしようか迷っていた。
そして、悩んだあげく出した答えは...
「me'♀88」
そいつに渡した時はすごく嬉しそうにしていた。
そいつのおかげで前の席の女子には誤解が溶けるしといいことづくめだった。一緒に文化祭をまわったり、クリスマスプレゼント交換したり、バレンタインをあげたりと、楽しかった少なくとも半年の間は。
3月の始め、私はふられた。テスト前日のことだ......
テストの結果は最悪、ほぼ首席の成績をとっていたのに最下位まで落としてしまった。
私はそのあとすぐに家庭の事情で神奈川から北海道まで引っ越してしまいどうしてふられたのかいまだにわからない。
どうやったら、ふっきれますか?
あいつのことを......
最後まで読んでくださりありがとうございます。
途中の暗号の答えは活動報告にて解説します。
感想など書いてくれると嬉しいです。