目覚め(4)
走り続けた俺たちは森を抜けた所で追ってが居ないのを確認してほっとして近くの木の根元に座り込んだ。
「はあっ‥‥‥はあっ‥‥‥‥‥ッ久しぶりに走ったなぁー!」
「はあっ‥はあっ‥はあっ‥はあっ‥‥‥久しぶりに‥‥走って‥‥‥あの‥‥速さか?」
「こっちは何がおきたかわからず無我夢中だったんだよ‥‥
んなことより、あいつら何!?何でお前追われてんの!?
ここ何処?てゆうかお前誰?」
「はあっ‥‥一度に尋ねるな、あいつらは地方の騎士のもんだ、追われる理由など知らん、ここはアステル北端のミナル森だ、で私の名だが‥‥‥セレーネだ。」
「はあっ!?アステル?ミナル森?騎士?ここは日本じゃないのか!?」
意味が分からなすぎてパニックになって来た。
「スゥーハァーー、確か俺は電車を降りて歩いて帰ろうとしていたはずだ、どうなっていやがる。」
落ち着いて状況を確認しようとした時セレーネがまたパニックに落ちることを言った。
「次は此方の番だな、お前は誰だ?何故あんな場所で寝ていた?あの力は何だ?ニホンとは何の話だ?」
「俺は渡会結城、何故も何も気が付いたらあそこで寝ていて突然腹を蹴られて目が覚めたんだよ!次にあいつが吹っ飛んだ理由なんか知るわけないだろう!てか、やっぱりここ日本じゃないのか‥‥」
俺はここが日本じゃないのを理解して尻すぼみになりながら言った。
それを聞いて何やらセレーネは考え込んでいる。
(格好からして其処らの村の者ではないな‥‥、何処か異国から迷い込んだか?)
「おいっ結城と言ったなそのニホンと言うのはお前の祖国か?」
「‥‥そうだよ、ここが何処か知らないが日本じゃないんだな‥‥‥‥。」
「他にも聞きたいことはあるが、ここにいたらまた追ってに見つかるかもしれん、ひとまず移動しよう。」
「‥‥そうだな、分かった。」
俺はここが何処か分からない感覚と、どうすれば良いのか分からない状況に疲れてしまい、ただただセレーネの後を追った。