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月の綺麗なこんな夜に  作者: 本の樹
第3章
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変化そして慣れ (4)

お久しぶりですm(__)m

忙しくて投稿出来ませんでしたので、今日!たくさん!投稿します!

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

盗賊side


(どういうことだ?何故こうなった‥‥)

頭領は困惑していた。

相手は女がたったの2人、1人は帯剣し戦闘経験を感じさせる表情をしている、だがもう1人は帯剣すらしていない、明らかに足手まといの筈だ。


(だが実際はどうだ、すでに仲間は7人しか居ない。)


「てめえら、何やってんだ!たかが女2人だろうがさっさと捕まえやがれ!」

その言葉はまるで自分に言っているようにも感じられた。


「お頭!こいつら強すぎますぜ!」

すでに距離をとってただ囲むしか出来ていない部下達が叫ぶ。


「チッ、もう良い!俺がやる!お前らは隙を窺って気絶させろ!」

ここまでやられてもまだ男は2人を犯る事を諦めてなかった。

「仲間がやられてるのに殺さないのか!」

部下の1人が悲痛に叫ぶが‥‥

「こんなに良い女を簡単に冷たくさしてたまるか!」

もはや頭領は目の前の2人を犯る事しか考えられなかった。


(こいつらやべーのにお頭まだ諦めてねーのかよ!)

盗賊達は頭領がやけになってきている事に気付きながらも従うしかなかった。



盗賊side end



セレーネside


結城は成長していた。

それが良い事か悪い事かは分からないが、少なくとも今の私には良い事だった。


「覚悟は決めたようだな‥‥」

既に数人の盗賊を叩き殺し、棍棒を構えて辺りを見回す姿には、もはや少しの迷いも無かった。


「覚悟なら昨日きめた、生きる為には必要だからな。」

セレーネは結城のその姿に違和感を感じた、とてもつい昨日まで戦った事が無かった様には見えなかった。


「私が初めて人を殺した時は、人の命を奪うという事に何日も苦しんだものだったが、お前は慣れるのが早いな‥‥。」

周りに警戒しながら違和感をそのまま問いかける。


「そうだな‥‥、でも今は必要な事だ。」

結城は少し悲しそうな顔をしながら答えた。


「こいつらを倒したら後で話してやるよ。」

そう言って結城は盗賊の振り上げた斧に棍棒を合わせる。


「この俺の斧を防いだ事は褒めてやる、だがここまでだ!」

そう言って盗賊は斧に全力をかけて結城を叩き潰そうとした!

しかし斧はピクリとも動かない、たかが女1人に盗賊の全力が止められている!

結城の力の事は知っているがそれでもなお、驚きを隠せない光景だ。


「ばっ、バカな!俺の全力がこんな小娘に!」

盗賊は動揺して斧を引っ張る!

しかし斧は棍棒にめり込んでいて抜けなかった。


「次は俺の番だな。」

そう言って結城は棍棒を手元に引っ張る、その力に耐え切れず盗賊が斧から手を離した。

棍棒にめり込んだ斧を軽々と抜いた結城は、右手に斧を左手に棍棒を構えた。


「くそ!化け物め!お前らやっちまえ!」

盗賊はそう言いながら、また仲間の輪の外に下がっていった。

それと同時に他の盗賊達が一斉に襲いかかってきた!

結城の怪力に恐れをなしているのか、盗賊達はみな結城へと向かう。


そこからは凄まじいものだった‥‥。

結城は迫る盗賊達の武器をを棍棒で打ち払い、斧でその体を叩き切った。

そこを襲ってきた別の盗賊の腕を斧で切り落とし、今度はその頭を棍棒で叩き潰す。


切り裂かれた盗賊は絶叫したのち静かに息絶え、頭を潰された盗賊は糸の切れた様にその場に倒れる。


とても昨日まで人を殺した事の無い者の動きには見えなかった。



「そこまでにして貰おうか!」

声のした方が見ると先ほど下がった盗賊が弓を構えて結城を狙っていた。


「結城!」

弓を構える盗賊へと剣を構えて走る、しかし間に合わなかった。


「これ以上仲間をやられてたまるか!死ね!」

そう言って矢を放つ!しかし既に結城は矢の当たる位置に棍棒を構えて矢を受けていた。


「くそが!ならもう一回!」

そう言って盗賊は矢をつがえる。

「させるか!」

今度こそ間に合った私は下段から振り上げた剣で弓の弦を切りそのまま腕を切り落とす!

そして振り上げた剣をふり首を切り落とした!


「お頭ぁぁぁぁ!」

他の盗賊達が叫びながらこちらへと向かって来る。

しかしその背後には結城が既にいた。


「敵に背後を見せてんじゃねえ。」

振り抜かれた斧は一息に盗賊達を両断した。




辺りには酷い血の匂いが立ち込め死体が転がっている。

生き残った盗賊は1人もいない、辺りを静寂が包んでいる。


「結城‥‥‥、お前は一体‥‥。」

フラフラと転がっている死体の中心に立つ結城の元に向かう。


「その話は後だまだ敵はいる。」

そう言って結城は盗賊のアジトへと向かう。

私はその後ろ姿をただ見る事しか出来なかった。


結城がアジトに入ると中から盗賊の叫び声が聞こえてきたがやがて静かになった。

しばらくすると、中から結城が現れ先ほど裏切った老人を引きずっていた。


「ヒー!頼む命だけは助けて!頼む!」

どうやら老人は生きている様だ。


「じいさん、ここから森の外までの道案内は出来るな?」

老人を引きずり手を離した結城は斧を老人に構え聞いた。


「出来る!でももう夕方じゃから明日の朝なら案内する!」

老人は助かりたい一心で必死に叫ぶ。


「そうか‥‥、それじゃあまずは近場の水がある場所でも教えてもらおうかな。」

結城は渋々とそう言った。


「教えるからその斧を下ろしてくれ!」

必死に叫ぶ老人に、抵抗の意思が無いのを確認した結城は、斧を下ろした。


その後老人の案内で水場についた私達は身体にこびり付いた血を洗い流した、その間も私達の間には沈黙が続いていた。





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