私じゃダメなの?
一体いつまで続くのやら?終わりが見えない・・・。
私には好きな人がいる。その人の顔は正直良いとは言えない。
顔の良い男はいっぱいいるし、そんな男達から告白される。それはもう、数え切れないくらい。
でも、それでも、彼が好き。
――だからあの女の存在は少々目障りだった。
あの女は彼と長い付き合いだった。・・・それは私よりも長い時間だ。だから彼は私よりあいつの方を信頼しているはずだ。だってこの間だって。
「はい、焼きたてのパンよ。美味しい?」
そう言ってあいつは彼にパンを手渡す。ほかほかのパンは確かに美味しそうだ。・・・でも、あいつなんかが作った料理なんて食べて欲しくない。
「わあ、美味しそう。ありがとう!」
ほら、彼は一段とキラキラした笑顔をあいつに振り撒いている。あんな笑顔、私には見せてくれないのに。
あいつは私が知らない彼の表情を引き出す。そんなの気に食わない。私の彼なのに。私だけの彼なのに。なんで、なんで、なんで・・・!
―――なんで私じゃダメなの?
“やっぱりこれは詩と呼んでも良いのか。”
この疑問が私を付き纏う~♬
ここまで読んでくださりありがとうございます!