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百物語  作者: 尚文産商堂
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6、スピーカーの声

俺は高校のころに放送部にいたんだが、そのころの先輩から聞いた話。

その先輩もさらに上の先輩から聞いてっていう感じでずっと伝わってきた話らしいんだが、俺の高校の放送室には、隅っこに大きなスピーカーがあるんだ。

そのスピーカーは内部で断線してしまっていて使うことができなくなっているんだが、そいつから声が聞こえてくるっていう話さ。


最初に聞いた先輩は、大会に出すためのラジオドラマ用の原稿を考えていた最中だったらしい。

3人ほどで集まって、夜中になるまで放送室にいたそうなんだが、その時に、2人がトイレに立って、一人きりになったそうなんだ。

その時に、スピーカーから男性の声が聞こえてきたんだと。

声ははっきりと聞き取れなかったそうなんだが、しゃくり上げて泣いているようにも聞こえたと。

それから怖くなって、大声で歌っていると、自然に声も聞こえなくなったっていう話さ。

ただ、それきり放課後には6時までに帰ることっていう内規ができたおかげで、その話が本当かだれも確かめないまま、今になっちまったんだ。

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