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百物語  作者: 尚文産商堂
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59、終電

私の彼氏の実家が関西の某所なんだけど、その彼が教えてくれた話。


彼氏の家のそばに電車が通ってるんだけど、その駅で終電車に乗ると、かならずそこから500m目に一人の初老の男の人が現れて、ゆっくりと電車の中を歩くそうなのよ。

私はそれを見たことはないんだけど、彼の話だと、その後次の駅につくまでの間に、ゆっくりと歩いてそのまま天井へ吸い込まれるように消えて行くらしいわ。


私はそんなことないだと思うんだけどね。

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