表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百物語  作者: 尚文産商堂
55/101

54、雨宿り

これは、私自身が体験した話。


大学から下宿先への帰り道、急に激しい雨にふられて近くの民家の軒下へ逃げたの。

いつ振り終わるかわからなかったから、走って行こうかとも考えたけど、まるで風がない台風のように降り続いていたし、夕立だろうと思ったからそのまま待っていたのよ。

で、空を見上げてたときに、横から人の気配がしたから振り向くと、白い着物を着た女の人が、長い濡れた髪もそのままにして立っていたの。


それから数分ほどで雨が止んだんだけど、雨が止んだ直後に私が出ようとしたとき、ふと女の人に声をかけようと思って横を見たの。

そしたら、大きな水たまりだけが残ってたわ。

彼女が出て行くタイミングなんて、私と同時ぐらいしか思い浮かばないのに、もういなかったのよ。

それっきり、その女の人は見てないわ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ