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百物語  作者: 尚文産商堂
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4、別離の処

これも大学にいた時に聞いた話だ。

俺がいた大学のすぐそばには、小さな神社があったんだ。

弁財天を祀っていたんだが、実は、そこの神社にカップルで行くと分かれるっていう話なんだな。

面白半分に、俺の大学時代の友人が彼女と一緒にその神社にお参りしたんだ。

もちろん、彼女にはそんないわくつきの神社だって言う話はしていない。

で、お参りした翌日、彼女が美しい天女が夢の中に出てきて、別れろって言ったそうな。

琵琶のような弦楽器をもって、6本の腕があったって聞いたな。

ともかく、そんな女性がそう言ったんだけど、彼女は嫌がったそうだ。

それから、友人が人が変わったかのようになってしまったそうな。


周りから見れば、いつもと変わらないんだが、二人きりになると態度が豹変して、DVをするようになったらしい。

しばらくたたないうちに、彼女は友人と別れることにしたそうだ。

友人はそんなこと身に覚えがないとか言っているが、彼女によればあれは誰かが取りついていたかのようにも見えたとかなんとか。


ちなみにその友人、別のやつと卒業後に結婚したよ。

うらやましい限りだ。

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