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百物語  作者: 尚文産商堂
3/101

2、ミミズの恩返し

ああ、1人10個を連続だったな。

だったら、残り9個言わせてもらうとするか。

さっきとは違う友人からの話でな、ミミズの恩返しっていうものらしい。


その友人っていうのは大学生なんだが、ある時、大学の構内を移動している最中に、道に出ていた1匹のミミズを見つけたそうだ。

大雨が降った翌日っていうこともあって、土は相当濡れていて、息が詰まりそうになったからミミズははいだしてきたんだろうと思ったらしい。

近くにあった葉っぱに乗せて、土のところへおいたらしい。

出来るだけ渇いたところにな。


それから1週間ぐらいしたころ、ヤンキーにからまれたそうだ。

友人とその友人の2人に、10人ぐらいが円陣を組んで、攻めよってきたんだ。

まあ、いわゆる喝上げだな。

その時、近くの道路が急に陥没をしたんだ。

そしたら、そこから巨大なミミズが出てきて、そのヤンキーを蹴散らしたらしい。

時に体に巻きつけ締め、時に尾の部分ではたき。

で、ヤンキーが全員いなくなった後に、友人がおずおずとそのミミズに、どこから来たのかって聞いたらしいんだ。

そしたら、助けてもらったお礼だ、これから何かあれば助けてあげますと言って、出てきた穴から地面にもぐって言ったらしい。


ただ、そんだけの話だがな。

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