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百物語  作者: 尚文産商堂
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1、パソコンの中

じゃ、最初に指名されたって言うことで。

昔聞いた話を。


パソコンを新しく導入した頃の話だ。

その頃は、パソコンが珍しくて、いろいろと触っていた。

暇な時には、マニュアルを見ながら勉強をしたものさ。

今じゃ考えられない話だな。

まあ、そんな時代だったんだよ。


そんな時にだ、あまり誰とも話してくれないような、よそよそしい雰囲気のやつがいたそうだ。

そいつは、仕事もそこそこできるんだが、それより不思議だったのは、いつも最後まで会社にいて、最初に出勤してくるみたいだったんだ。

誰もそいつの帰るところを見てなかったから、そう言われていたらしいんだが、そいつがどこに住んでいるのかっていうのを知りたいっていうことから、2、3人が会社に宿直したんだな。

彼が行くところを全部みてやろうと考えていたんだ。

だがな、やつはどこにも行かなかった。

どこに行ったか、一瞬わからなかったんだ。

目の前で消えやがったんだからな。


その場所を調べてみたんだが、痕跡一つ残していなかった。

ただ一つ例外だったのは、パソコンばぼんやりとついていたんだ。

その中に、やつはいた。


話てくれたやつが言うには、画面がうっすらとついていて、やつがのんびりと暮らしていたそうだ。

だが、それ以後、誰もそれを見ようとしてないから、どうなっていったのかは知らないな。

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