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百物語  作者: 尚文産商堂
12/101

11、死を招く宝石

次は私ね。


よく言われていることなんだけど、特に赤色の宝石は血を吸うといわれていて、時としてもつものすべてを殺す力を持つこともあるの。

で、私が知っているのは、知り合いの宝石商の人から聞いた話。

今回百物語をするといったら喜んで教えてくれたわ。


その宝石は、植民地時代の南アフリカで取られたそうなの。

最初は何の変哲もない医師と思われたんだけど、研磨を繰り返して形を整えていくうちに、ワインレッドのルビーだっていうことがわかったの。

そして、その宝石はとてつもない価値があるとされて、一般人なら到底手が届かないような高額で売られていったの。

最初に買ったのはとあるイギリスの大富豪。

その人の家族は、買った翌日から不慮の事故で次々と死んでいったわ。

1週間もしない間に、その家は無くなってしまった。

次に買ったのは、ドイツの科学者。

その人は研究中に突如発狂して、すぐ近くにあった王水を飲んで自殺。

そして、アメリカの実業家に買われたんだけど、その人は、しばらくはもったの。

で、みんな呪いが解けたんだと思った矢先に、大雨の中、なぜか急な外出をして行方不明。

その時に宝石を持っていったものだから、その呪われた宝石の現物は今はどこに行ったのかは分からない。

死んでもなお、その実業家が持っているという話だそうよ。

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