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百物語  作者: 尚文産商堂
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99、石

とうとう最後ね。


神社やお寺とかに、決して乾くことがない石っていうのがある時があるでしょ。

実はね、この家にもあるのよ。

今は敷石の一つになってるけど、下に水脈があるわけでもないし、雨が降ってきたわけでもないし、近くに池があるわけでもない。

でも、その石はいつも濡れ続けていたの。


その石は、昔はとある大名家の庭にあったものらしいんだけど、その時に、その大名の奥さんがそこで幽霊を見たという話になったそうなの。

それで高名な僧を呼んできて、お祓いをさせたんだけど、それでも出続けたそうなの。

で、私の先祖がそんな時に大名に呼ばれて、おはらいをするようにと言われたらしいわ。

でも、一介の流れ者にそんなことはできなかった。

かわりに、幽霊が出てきたちょうどま下にあった石をもらってきたらしいんだけど、そしたら、その幽霊はぴたりと出なくなった。

その幽霊の現世にとどまりたいという思いが、水となって表れているっていう話よ。

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