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クセ毛の さっちゃん

作者: 凜古風

しいなここみ様主催の「朝起きたら...」企画への参加作品です

童話なのか、ホラーなのか、迷う迷う。

  えんぴつ、コロコロコロ……

よしっ、童話にしよう。

さっちゃんが朝起きると、かみの毛がモジャモジャになっていました。

今までは、まっすぐな、かみの毛だったのに。


さわってみても、鏡をみても、やっぱりモジャモジャ。


どうしよう……と、少し悩みましたが、学校にいく時間が近づきました。

しかたなく、ランドセルを背負って、家を出ます。


家を出て、ソウタ君に出会うと

「さっちゃん?ナニその髪の毛?チン毛?」

「ち、ちがうわよ、朝起きたら、モジャモジャになってたの」

「チン毛アタマの、サチコーっ」


ブチ切れたさっちゃんは、ソウタ君を殴る蹴る、地面を引きずり回す。

ボコボコにされた、ソウタ君は、病院に運ばれました。


学校の校門に到着すると、さっちゃんは、ヒロシ君に出会いました。

「どうしたの、服が赤く汚れているよ」

「うん。ソウタ君をボコったから、その返り血」

「そっかー、じゃぁ、ソウタ君、しばらく、学校休みだね。でもどうして?」

「私の髪が、モジャモジャになったから、チン毛アタマって言ったのよ」

「……ん?それが、チン毛?違うと思うなぁ」

「でしょ、モジャモジャになっても、私の髪だもの」

「チン毛ってさ、丁度いい長さで抜けていくでしょ?だから、もしも頭からチン毛が生えてたら、散髪とか美容院に行かなくていいから、とっても便利だと思うんだ。でも、そんなに長くなるチン毛なんて、チン毛よりもタチの悪い何か……グボベ」


鋭い角度の、さっちゃんパンチが、ヒロシ君のおなかにめり込みました。

アバラが折れて、内臓にでも刺さったのでしょう、ヒロシ君は血反吐を吐いて倒れました。


倒れたヒロシ君に、追撃の蹴りを何度も入れて半殺しにすると、気が済んだのか、さっちゃんは教室に向かいます。


教室に到着した、さっちゃんはノブエちゃんに声をかけられました。

「おはよう、さっちゃん♪今日も血だらけだね、って、どうしたの?その髪」

「朝起きたら、もじゃもじゃになってたの。でさ、チン毛アタマって言ってきたソウタ君を病院送りにして、チン毛よりもタチの悪いって言ってきたヒロシ君を半殺しにしちゃった」


「そっか。殺さなかっただけ、エライエライ。男子の命知らずな悪口って、ひどいもんね。だいたい、女の子に、チン毛アタマはひどいよ。せめてマン毛アタマにし……」


ノブエちゃんは、全てを話し終える前に、首を絞められて、絶命しました。


-------------------------------


「はっ……!夢か!」

そうして、僕は保健室のベッドで目がさめました。


「目覚めたの?おはよう」

僕に声をかけてきた、さっちゃんは服が血だらけで、髪はモジャモジャでした。


(おしまい)


子供達に読み聞かせましょう。

「いらんこと言ったら、ぶっ殺される」

という教訓を、物語にしてみました。


でもさ~陰毛って一定の長さで抜けますよねぇ。

あの能力が、頭の毛にも実装されたら、散髪いかなくて、いーじゃん。


はい…ソコ「だまれハゲ」とか言わない。

ずっ頭蓋骨側面の髪の毛は、フサフサなんだからねっ。


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― 新着の感想 ―
病院送りから半殺しへ、そして絞殺ですか。 どんどん殺意が上がっていきますね。 4人目が現れたら、その子は一撃必殺された上に埋められてしまうかもしれません。 古人曰く、「言わぬが花」。 思いついた事を吟…
いらんこと言ったやつはデストロイ(๑•̀ㅂ•́)و✧ 子どもたちにまんべんなく教えたら、日本の未来も明るくなって、セガのハードも復活するかな?
 さっちゃんはね、殺子というんだ本当はね~♪  ──ってか?  いや、気持ちは解るけどさすがにこれは……。  とはいえ、たとえ頭髪が禿げたとしても、ソレ製の鬘だけは要らないのは確かですね。(笑)
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