4話 最低な男
カンカン照りの日差しを受けながら、私はいつも通り登校していた。数ヶ月経っても、私は由太くんに告白できていなかった。私は学園一の美少女と呼ばれていて、よく告白もされるが、すべて断っている。けれど、告白を断るたびに、胸が苦しくなる。なぜなら、私が数ヶ月勇気が出ないでいるのに、彼らは玉砕覚悟で告白してくるからだ。一度告白を断っても、諦めない人もいる。私も彼らを見習わなきゃ。そう思った私は、今日由太くんに告白することにした。
放課後になった。私は、今朝由太くんの下駄箱に放課後、屋上に来るように手紙を入れておいた。
「スゥーーー、ハーーーー。」
緊張を深呼吸で落ち着かせる。そんなとき、屋上の扉が開く音がした。由太くんがきたと思って振り向くと...そこには...私が振った男の一人が立っていた。よく見ると、手には手紙が握られている。私が今朝、由太くんの下駄箱にいれたものだ。そして彼はいった。
「茜さんは、由太のことが好きなんですか?この手紙、偶然入れてるところを見てしまいまして...」
彼が手紙を持ち出したということは、由太くんには伝わってないの?せっかく決心したのに...と、私は彼に怒りを覚えながらも...
「告白されたときに言った、好きな人が彼なの...」それより、彼はここに来るの?と聞こうとする前に、眼の前の男は言った。
「あいつとは、かかわらないほうがいいですよ。」
は?心のなかでそう思った。ここまで他人に怒りを覚えたことなんてないってぐらい、私は怒りに満ちていた。その後、彼はこう続けた。
「僕は茜さんを愛しています。だから、茜さんが幸せなら、僕があなたの恋人になれなくてもいいです。けれど、黒河由太、あいつは屑で、外道で、最低な男です。なんせ...」
言い終わる前に、私はその男にビンタを叩き込んで言った。
「あなたこそ屑で外道で最低な男よ!人の好きな人をさんざん侮辱して、何が楽しいの?私が幸せならそれでいい?よくもまあ上から目線だこと!もう二度と、私達の前に姿を見せないで!」そう言い残し、私は屋上をあとにした。




