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メトロロ銀座線

 ここは急東百貨店の4階辺りにある、メトロロ銀座線のホーム。

「絶対に負けられない戦いが始まるわね。」

「ドキ子はカワイイから絶対に勝つ!」

「あ、電車に、私のほんのおねえさんのポスターが貼ってある。」

「銀座線は黄色いボディがいいのよね。キャアアア!」

 今回は、eスポーツではなく、リアルゲーム方式で4人一緒に電車に乗る。

「敵は栞一人。栞の魔法さえ押さえてしまえば、私たちの勝ちね。」

「朝食には焼きたてのクロワッサンでしょう。」

「そこにアンコを乗せるんが美味しい食べ方やん。」

「zzz。」

「この急造チーム、バラバラでチームワークが無いけど大丈夫なんか?」

 AIロボットの明治天皇が一番普通である。

「それでは渋谷高校の代表の座をかけて、鉄道ゲーム! スタート!」

「おお!」

 こうして全国鉄道選手権の渋谷高校の代表の座をかけ戦いが始まった。

「サイコロを振ります。」

 栞がサイコロを振ろうとする。

「栞、最初っから魔法を使うとか無しだからね。」

 泪が栞に魔法を使わないように釘を刺す。

「誰が使うか。エイッ!」

 栞はサイコロを振った。サイコロの目は1だった。

「ゲゲゲッ!? イチ~ッ!?」

「キャハハハハ! 栞が1を出したわ! この勝負、いただき!」

「ドンマイ。栞お姉ちゃん。」

「次はドキ子が6を出してあげる。」

「大丈夫よ、まだ始まったばかりだし。がんばろう!」

「みんな! ありがとう! 私には仲間がいる! これが青春だ!」

 谷子たちは栞を励ます。栞は仲間っていいな、と実感した。

「次は私の番ね。」

 渋谷高校Bチームの泪がサイコロを振ろうとする。

「サイコロの目よ! 6が出る! 必殺! ルイ・ルイ・ルイヴィトン!」

 泪は魔法を使ってサイコロを振った。当然、サイコロの目は6が出た。

「なに!? 卑怯者!? 私には魔法を使うなと言ったくせに!?」

 栞は泪の態度に驚き怒り心頭した。

「私は魔法を使うなとは言われてないもん。」

 泪の方が一枚上手だった。

「クソ―ッ!? 騙された!? 悔しい!?」

 栞は心から悔しがる。

「さあ、電車に乗りましょう。勝負はこれからよ!」

「おお!」

 谷子たちは電車に乗り込む。泪たちも電車に乗り込み、電車は出発した。

「私たちはサイコロの目が1だから、次の表参道で降りるわよ。」

「みんな、本当にごめんね。」

「気にしないで。栞ちゃん。」

 と言っている間に、次の表参道駅に着いた。

「バイバイ! 栞!」

 泪が嫌らしく手を笑顔で振る。

「クソ―ッ!? あんた覚えていなさいよ!?」

 栞は泪に対して怒りが込み上げてくる。泪たちを乗せて銀座線は出発した。

「私たちは6だから、表参道、外苑前、青山一丁目、赤坂見附、溜池山王、虎ノ門まで行けるのね。勝ったも同然でしょう。」

「だから、コーヒーには、あんこは合わないわよ。」

「なんでや!? あんこは何にでも合う、スペシャルフードやで!」

「zzz。」

「こんな展開でええんかな? わて、ほんまに不安やわ。」

 泪の魔法で虎ノ門に進んだ渋谷高校Bチーム。

「2ターン目いくわよ。」

 谷子の率いる渋谷高校Aチームは、二番手のドキ子がサイコロを振る。

「かわいいサイコロちゃん。ドキ子が振るんだから、6を出さないとダメよ。」

 ドキ子は返事をしないサイコロに言い聞かせ、サイコロを振る。

「6だ! やったー! サイコロちゃん! かわいい!」

「ドキ子! ナイス!」

「ドキ子ちゃん、カワイイ!」

 サイコロの女神、かわいいドキ子は絶好調だった。

「ドキ子、よしよし。」

「ドキドキ。」

 谷子はドキ子の頭をナデナデしてあげる。

「新橋まで行けるわ! 一瞬だけど、泪たちを追い抜けるわ!」

 谷子たちの反撃が始める。


つづく。

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