別荘
1ヶ月に2回以上のペースで投稿していましたが11月以降は受験に集中したいので受験が終わるまで休載致します。
アルファポリスさんの方では今までに投稿したぶんを少しずつ載せていくつもりなのでもう一度読み返して貰えると嬉しいです。
王都から北に向かって進むと市街地がある。まぁ当然だが。その市街地は別段活気盛んな栄えている街ではなければ、シャッター街のような殺風景な街でもないどこにでもあるような街だ。その街をそのまま北にもっと進むと王都の中なのに森がある。
その森の中には貴族などが住んでそうな屋敷がある。あまり使われてないような外見は古びれて今にも倒壊するのでは?と思うほど年季の入っている。昔からここは王族の別荘と言うよりは王族本来の住まいと言った方がいいだろうか。子が生まれある程度育てる場所、母親の傷を癒す場所、国王を退いたあとに隠居する場所などなど王族であれば必ず訪れる第二の我が家。いや、第二の我が家が往生なのかもしれない。
まぁ、その屋敷で俺はリリスに魔法を教えることになっている。俺が屋敷につくと既に屋敷にはメイドや執事などがいて手入れなどを始めていた。俺はリリスが到着するまで暇だったので手入れの手伝いをしようかと動こうとしたらメイド達が必死に「お願いだからやらないで!」と怒られてしまった。(理不尽な)
怒られてしまった以上、やることもなくなってしまった俺は仕方なく最初に案内された応接間にて寛いでいた。
俺はある書面を見ながら今日やることを再度確認していた。書面が気になるって?これは国王様にもらった奴隷商の紹介状のようなものだ。
実は今日は付加呪文について教えながら王女様にオススメの奴隷商を案内してもらおうかと思っていたんだよ。既に執事にはそう伝えるように伝言を頼んでいるので王家お墨付きの商人の元に連れて行って貰えるようにしてある。
「レイジ様、リリス様がお着きになりました。この部屋で少しお待ちください」
どうやらリリスが到着したようだ。それにしてもメイドっていうのはやはり慣れないものだ。本物のメイド服を着て本物のメイドが色々としてくれるなんて夢みたいだ。
何やらドタバタと走ってくる音が近くなってきたな。リリスかな?そんなに急ぐと転んでしまうぞ。
バン!と大きな音をたてて部屋に入ってきたのは予想通り息を切らしたリリスであった。
「レイジ様!お先に着いていると聞いたので慌てて来たのですが、だいぶ寛いでるようで安心しました。なにかメイドたちが粗相なことをしませんでしたか?」
「別にそんなことは無かったから!近いって近い!」
「あ、いや、別にこれはそういう意味では...///」
この世界の女の人はいちいち顔を近付けないと会話が出来ないのか?無意識で他人を勘違いさせるような行動をするとか童貞殺しもさまさまだな。最終的に恥ずかしくなるとかどんなプレイですか?
「リリスも来たことだし向かうとしますか」
「ふぇ?どこにですか?」
あれ?伝わってない?
「えーと今から奴隷商の元に...」
「え?!それはどういうことですか!教えてくださるのではないのですか?!」
「約束はちゃんと守るよ。教える分には教える。だけど教える前に奴隷商の元に向かいたいんだよ」
なんかジト目でこちらを見てくるんだけど。やめて!目逸らしちゃう!
「馬車の中でそんなことを聞いたような聞かなかったような気がしなくもないですけど、一応わかりました。それで場所は目処がたったんですか?」
え?そちらが教えて下さるのでは無いのです?まぁ奴隷商の元に行くとはっきりと聞かされた訳でもないようだし、それは仕方ないか。
「いや、リリスに案内してもらいたかったんだけど、その様子じゃダメっぽいしまた後日でもいいよ」
「今日行きましょう!大丈夫です。一応私も王族です。メイドや執事などがどこから買われてくるのか大抵は理解しています。それに私の専属メイドのニーナは元はと言えば奴隷で、私が自分で買いに行ったんですから!」
リリスは後ろに控えているメイドに目をやりながら零蒔の手を引いて部屋を出ていった。零蒔は零蒔で若干引き気味になりながらもなされるがまま付いていった。
今後の方針というよりこの物語は基本的に戦闘の描写をあまり描くつもりはありませんが、戦闘シーンがないという訳ではありません。
イチャイチャハーレムなんてテンプレ展開にするつもりはありません。主人公の周りに女キャラが複数集まってきますが、主人公は簡単に見捨てます。




