魔術師の憂鬱
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ーーー五日目
俺は国からの報酬とギルドからの報酬などを夢幻の貯蔵庫(ヴェントと呼んでいる)に放り込み今ある俺の金銭に関する情報を確認しておこう。
国からは昨日言われた通り。ギルドからは白金貨1枚、金貨100枚、銀貨50枚。国民から受け取ったのは全部街の復興に当てるようにシリカに渡した。合計すると白金貨が101枚、金貨が200枚、銀貨が150枚…金持ちだよ。これを円に変換して国に寄付してやりたいわ!絶対に借金の幾分かは返せるわ!
未だに復興の祝杯が続き連日大騒ぎとなっているギルドにて静かに端の方でお茶を飲みながら零蒔は残りの2日間の行動をどうするか考えていた。
今日からリリスに魔法を教えることになっているため自由に考えて居られるのは後四時間と言ったところだろうか。リリスが特に教えて欲しいと言ったのが付加魔法についてだった。
付加魔法とは俗に言う魔法や身体能力の上昇など魔道具作成などにも使われる魔法の種類なのだが、それをどうやら教えてと言われた。正直俺の専門分野では無い上、あまり得意という訳では無いから上手く教えられるか不安なのだ。
あの姫様はすごい純情だ。見ただけでわかる。言ったことを全て間に受けそうで冗談が通じるか分からないのが何より怖い。
そもそも俺は魔術は知っているが魔法は知らない。付加魔法は魔術において付加呪文だったり副詠唱であったり曖昧な定義ではあるが、魔術なんてそもそも曖昧だから気にしないようだ。この世界にある付加魔法と、地球にある付加呪文は果たして同じ定義であるのか、俺には到底分からないこと。
俺が使う分には問題は無いのだ。俺はそもそも異世界の人間。体の構造も魔力置換への変換公式の組上げ方もこの世界とは異なる可能性もある。俺はこの世界で誰かに魔術を教えたこともない。魔術を教えて何らかの影響を世界に与えてしまった場合、俺では到底手に負えない代物になる。
はぁー。こんなこと引き受けなきゃよかった。付加魔法とか実践で教えるものでは無いし、見て慣れろとかいう言葉が飛び交えば、お話で会得できるものでもある。ほんとによく分からない定義だ。
憂鬱な気持ちを抑えこみ、ギルドのカウンターに掛けてある時計を遠目で見ると約束の時間まで一時間になっていた。ネガティブに考えてたらあっという間に三時間経ってたよ。
そろそろ向かいますか。
大学受験を控えてる身として大学を落ちるのが非常に嫌なので、投稿頻度がいつもより遅くなるのは許してください(>_<)
自分の書くストーリーは基本的に重かったりミステリアスであったり内容が暗いように作っていくスタンスですが、何かこうして欲しい!などの意見はなるべく取り入れていこうと思っていますので、感想などに色々と書き込んでくださると嬉しいです。




