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最強魔術師が魔法世界で無双する?!  作者: 金糸雀
二章 シッカ王国からの旅立ち
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確定世界の予測

やはり有言実行出来ないことを言うもんじゃないですねw


意識が戻り長老たちがどうなったのか気になったエルフが唯一現状を理解していて意識が無い者を看病していたダインから事情を聞いていたのか村に戻ってきた零蒔に駆け寄ってきた。

駆け寄ってきてすぐに長老が零蒔の腕にぐったりと倒れているのを見て「生きているのか?」と訪ねてきたが、「話はあと!今はレナとアリアを」と言うとすぐにエルフの人達は2人を嘗て零蒔が居座っていたレナウラの家に運んだ。

長老は長老の家に運び、村の会議で集まる村の重鎮たるメンバーが長老の家に集まって零蒔に説明を求めた。


「長老は確認してもらった通り敵に殺された」


実際に自分たちが安否を確認したあとでも他者から改めて言われるときついものがある。

明らかに雰囲気がさらに暗くなったことを察した零蒔は長老の死は無意味ではない。名誉の死だとラントの住民を慰めた。

その後一体何があったのか説明を求められた零蒔は状況を掻い摘んで説明した。


「その話を聞く限りそのシウバって野郎はまだ生きてるんだろう?」


1人のエルフが零時に尋ねた。

零蒔それに俺が見た時はまだ生きてたなっと言うとそのエルフはどこから出したのかナイフを零蒔に突き立てた。


「なぜ殺さなかった?!私たちの仇を追い詰めたというのに!」


当然の結果だろう。周りのものもそのエルフを止めはしたものの零蒔の行動に疑問を持つ者がほとんどだ。

零蒔はこの場にいる全員のエルフに向かって「俺はそいつを殺したところでなんの意味もない」と口にした。

エルフたちは「何?!一体それはどういうことだ!」とさらに怒りを顕にした。

零蒔は1回深呼吸を行うと目を閉じてその理由を語った。


「俺がシウバを殺したところでレナやアリアの復讐は果たされていない。あの二人がシウバを殺さない限りそれは復讐とは言えない。確かにあの場面でシウバを殺さなかったことは責められるべきであるが、この行動は決して間違えではない」


住民達は少し黙ったがそれでも納得出来ないと反論しようとした矢先、それをダインによって止められた。


「アシュレイ、もうやめにしようぜ」


ナイフを突きつけてきたエルフはアシュレイと言うのか。どっかで見たことあったって思ったけどレナと一緒に長老の修行を受けていた幼馴染だったっけ?

ナイフ裁きが上手いから魚屋でもやったら儲かりそうだな。何言ってるんだ、俺は。


「それはどういうことですか?!長老を殺した敵をころさなくてもいいってことですか?!」


「別にンな事言ってねぇよ。レイジが言ってたろ。レナやアリアさんの復讐は彼女ら自身が行わないと意味がねえって」


「それはそうだが!」


「ならいいじゃねぇか!もし俺がレナと同じ状況だったなら俺はレイジにそのシウバってやつを殺して欲しくねぇ!俺は俺自身でその男を殺したい。

お前らだってそうだろ?1ヶ月程度長老と知り合っただけの人間にお前らは俺らの大切な家族の復讐を果たしてほしいって思うか?!」


ダインさんの言葉によって俺を責める者は居なくなったが、逆に俺にシウバと戦った場所を聞いてきた。

その理由を聞いてみるともしまだそこに倒れているようなら殺してくる!と言ってその場所にラントの村に住む男を連れて向かっていった。


それを呆れたように見ていたのはレナやアリアを看病していた女性エルフで名前はキーナだったか。

キーナは今回の件で村を代表してお礼しますと言っていた。俺としてはほとんど何もやっていないようなものだったがお礼を言って長老やレナやアリアを連れ帰ってきたことを感謝されたことを無碍にはできなかったから素直に受け止めた。


それから3時間あたり過ぎたくらいにシウバを殺すと躍起になっていた男エルフたちがとぼとぼと帰ってきた。

理由を聞くと、虚しくも既にその場所にはいなく、地を這うようなあとがあったのでそれをおっていってみたはいいものの途中でまるで消え去ったのかようにそのあとがなくなっていたと言う。恐らく自分で転移を使ったか仲間が来て転移を使ってどっかに消えたのだろう。

その後ダインさんが改めて俺にお礼をくれた。

そして王都にラントの村では死者はいないと伝えるように使いを出すらしい。


俺は使いが出ると聞いてすぐに魔力探知を王都に使った結果まだ魔物達が王都に蔓延っているため俺はすぐに王都に戻るから俺が出て数時間経ったら使いを出すなりしてくれとダインさんに伝えた。


ーーー1日後


王都に着くなり見つけ次第魔物達を狩りまくっていたせいで力を抑制することも忘れ思いっきり暴れまくったおかげで魔物から俺によって救われた者達から英雄のように扱われた。

王都からは俺に恐れた魔物達が次々と逃げ始めたので片っ端からそいつらを叩き潰し回ったあとクラッゾ率いる銀鱗が言ったのでそいつらにアリアは無事だと伝えるとクラッゾを泣きながら「ありがとう。ありがとう!」と言ってきた。

その後王都全域で兵士や冒険者、動ける者達が中心になって国の復興のために尽力を尽くした。


そして今日、クラッゾにアリアのことについても含めその時の出来事を再びラントと同じことを伝えた。

クラッゾにももちろんながらシウバを殺していないことを伝えたら俺に笑いながら「もし殺してたら俺はお前を殺してるわ」と言っていた。

どうやらシウバを殺すことというのはアリアと自分自身の夢のようなものらしい。

銀鱗の龍団の結成に至ったものもこれが理由だという。

そんな話をしていると都合良くラントからの使者がやってきてレナとアリアが目覚めたと伝えてくれた。

クラッゾがすぐに仲間に伝えてくるから門で待っててくれと言われたので仕方なく門で待つことにした。その使者はこのあと王城にラントの状況を伝えに行かないといけないと言っていたので気をつけろよとだけ伝えて俺は門に向かった。

しばらく待つとクラッゾが2人ほど連れてやってきたからその人たちは?と聞くと「同じ団員の仲間だ。俺の次に強い奴らだ」と自慢げにいうので取り敢えず自己紹介を済ませた。

金髪で青い目で俗に言うイケメンが[エディ]と言い、スキンヘッドでグラサンをデコに掛け髭をもさっとさせたイカついおっさんが[ガトウ]というらしい。

2人は俺に団長を助けていただきありがとうございますと俺に伝えてきた。


俺と銀楼の三名は数時間ほどでラントの村についた。

改めてラントを見てみると悲惨なことになっていて綺麗だった木々もところどころ焼け朽ちていて灰が舞っているのも見て取れる。

村に近づく度に被害は甚大で、村なんかはほぼほぼ焼け落ちていた。

家なんかは辛うじて残っている程度で何故か長老の家とレナの家はちょっと焦げている程度で済んでいた。

確かあの家って長老が簡単に朽ちないように結界張ってたっけ?「修理するのがめんどいから家を作った時に付与してやったわい!」とか言ってたっけ?

他の3人はラントに来たことがあるのか状況を見てここがほんとにラントなのかと訪ねてきたから呆れるようにもちろんここだ、と伝えた。


村に着くとダインさんがこちらに近づいてきてレナとアリアの居場所を伝えてくれた。

アリアが家などの修理を手伝っていると聞いたクラッゾ達はダインさんに導かれるがままに付いていった。

レナは長老の亡骸をの前でずっと泣いていると悲観した目で彼女を慰めて貰えんか?と頼まれた。俺はもとよりそのつもりだと伝え長老の家に向かった。


家に入るとレナがずっと死んで今はもう動かない長老の手を掴んで嘆いていた。こういう時ってどうやって慰めればいいんだ?全くわからん。俺の場合、慰めと言うより失望といった感情が強すぎるが為にどう慰めていいのかわからないが正しいか。


「おい、レナ。大丈夫か?」


レナは俺の声に気づいたのか「はっ!」とした顔で俺の方を向いた。どんだけそれに集中してたんだよ。

するとレナは今にも泣きそうな声でお願いしてきた。


「レイジお願い!おじいちゃんを助けて!お願いレイジ」


流石に心が痛むな。だからといって今彼女に同情してしまっては意味が無い。俺は長老から頼まれているんだよ。

レナ、君を強くしないといけない。だからごめん。


「レナ、いい加減現実を見ろ。長老は死んだ」


レナウラはその言葉を聞くと同時に怒りの篭った声で「最っ低!」と言い、零蒔の頬をビンタした。


「今すぐここから出ていって!あんたなんか知らない!」


ビンタされることも罵倒されることも分かってそれをやった。これが彼女の為になるのであれば心が痛くてもやらないといけない。だが、理不尽だ!


「お、おい!今すごい音がしたけど…」


家の外からはクラッゾが心配して入ろうとしてきた。


「私はレイジがそんなやつだとは思わなかった!もうあんたなんか知らない!」


クラッゾが扉越しに聞いた怒鳴り声に怯んだのを近くにいたアリアが見てしまいどうしたの?と訪ねてきた。

クラッゾは申し訳ないようにアリアになんか喧嘩してるっぽいっていうとアリアもそれに聞き耳をたてようとした。


「はぁ、そうだな。俺は最低だな。だけど、俺はお前の方が最低だと思うんだが?」


声音を低くして俺はレナに尋ねた。

レナは当然のようにこちらを睨みつけてきた。


「分からないのか?長老が死んだ原因はお前にあるんだよ。アリアは既に分かっているぞ」


レナウラは明らかに訳が分からないと言った顔をして困惑していた。


「お前は戦闘の最中相手の強さに怯え隙を見せた。その隙を見逃さずお前を殺そうとしたシウバの攻撃からお前を庇ったのは他でもない長老だろ?お前は長老に庇ってもらう形で命を救われたがその代償として長老は死に至った」


実際その現場を一番最初から見た訳では無い。だからほぼ推測によって追い詰める。レナのこの心理状態であるならば記憶の捏造は簡単だ。

恐らくレナの心情では「もしかしたらおじいちゃんが死んだのは自分のせいかもしれない」という感情は少なからずあるはずだ。目の前で親族が死んだということはそう考えるのはゼロではないと思う。


「そ、そんな…嘘よ!そんなこと」


「お前は自分が弱いことに苛立っているだけだ。

お前がもっと強ければ長老は死ぬ事は無かった。

あの時のことを教えてやろうか?長老は既に瀕死状態にあったがまだ助けられないほど衰弱はしていなかった。それを見たお前が激昂し、目的を果たしその場から立ち去ろうとしたシウバを追い掛け倒そうとした。しかし、それは呆気なく失敗に終わりシウバに勝てないことを悟ったお前は隙を見せた。

長老は意識が朦朧とする中、お前を救うために庇いそして本当に死に至った。お前が状況を理解することを怠り、まだ助けられる命を無駄にしたのはお前が弱いからだ。

その弱さをお前は認めようとせず、長老が死んだことも認めずグダグダと子供のように治してとせがむそんな哀れなお前に現実を知らせただけだ。

確かに大切な人が死んでそれを受け入れられない気持ちは分かる。だがな、少なくともお前よりも長老と長く過ごしできたであろう村の人達がなぜ前を向いて歩いている?確かに日常ではお前の方が長く生活していると思う。実際、長老の手によって育てられたレナならばな。

だけど長老がお前を庇ったのはお前がただ自分の死体を見て泣き喚いて欲しかったからか?」


「それは…」


多少言葉が可笑しくても外にいる二人は別にいいとしてレナに対してはそれを判別することは出来ない。錯乱し混乱し自分がどうすればいいのかも見失っているバカには丁度いいだろう。


「長老が言ってたぞ。

『儂が死ねばそれを受け入れられないレナがお前のその力で直して欲しいとかせがむであろうが、その時は辛辣にあしらってやれ。

儂自身そろそろ身が持たん。そろそろ潮時だよ。儂のようなご老体がいつまでも若者の時代まで生きてて良いものではあるまい。儂にとってレナは孫同然なんだよ。レナは宝だ。だから絶対に死なせたくはない。

レナは儂の死後村長になってもらう予定だからね。儂が死んだ程度で腐ってしまっては村が廃れてしまうわい。

レナにとって儂の死は辛いもんではあるだろうが、だからといって何もしないってことはやめてほしい。前を向いてほしい。壊れて欲しくない。あの娘は笑ってくれないと村に活気が無くなってしまう』ってな。…まぁだいぶ盛ったが」


最後の一言はレナウラの耳に届くことは無かった。でも長老があの場所で零蒔に語ったことをレナウラが聞いて元気になるってことはないだろう。零蒔にはある考えがあったからだ。


「もしお前が前を向いて歩くなら街の復興に手を貸せ。お前には今ここで死んでもらっては困る。お前が力を示せばいいだろう。俺はお前に謝る気もない。お前のような弱い者の言葉を聞く必要も無い。

いいか?長老は死んだ!これは変わらぬ事実だ!ならばそのあとどうする?お前はただそこで泣き喚くだけか?泣きたきゃ泣いてもいいが、いい加減現実を受け止めろ。泣いて長老が蘇るとか夢見てるならいくらでも泣いとけ。俺は少し君を見誤っていたのかもしれないな。失望したよ、レナ」


俺はそれだけ伝えると長老の家を出た。

するとそこには立ち聞きをしていたアリアとクラッゾがいた。

2人と目が合ったが俺は無視しそのまま立ち去ろうとしたらアリアに手を掴まれた。


「ちょっと待ちなさい!」


「なんだ?」


「なんで、なんで!あんな酷いこと言えるの?」


零蒔に対して非難の声を挙げた。流石にあの会話は酷いものだと追求したが零蒔がそれに対して答えものはあまりにも辛辣すぎた。


「だから?」


「え?何よそれ」


「確かに酷いことは言ったさ。流石にな。だけど俺はそれに対して謝ることはしない」


「な、なんで?!」


「なんで…か。アリア、本当はわかってるんだろ?もし分からないならクラッゾから聞きな。少なくとも俺から言えることは無いよ」


アリアはそれでも納得出来ないのか零蒔に反発した。


「まだ話は!」


「あー後、もし分かったらレナ教えてあげて。俺は優しい慰めの声は掛けられないから。俺は…もう手遅れだから。それとレナには5日だけ待つ。それまでの間に決意を聞かせて欲しいってね」


零蒔はそれだけ伝えるとダインさんに挨拶だけしてラントの村から立ち去っていった。


呆気に取られていたアリアはクラッゾに説明を求めた。


「クラッゾは何か知ってるの?」


クラッゾは頭を掻きながら言っていいのか模索したあと溜息を付いてアリアに説明した。


「レイジのやつはだいぶ曲解して言いたいことを遠回しに伝えたんだけどよ。まぁ事情を知っている者達からすると意味は伝わるが…アリアやレナに関してはダメみたいだな」


「アリアは決意を無意識に固めているからいいんだがよ…アリアは今どうしたいと思ってる?」


「私?私はあの男、シウバに勝つためにもっともっと強くなりたい」


予想通りの解答が来て嬉しいのかクラッゾはニヤリと口角を上げた。


「そう、アリアの考えそれがレイジの言いたいことだ」


アリアはそれを聞いてもピンと来てないのか小首を傾げていた。


「本来、復讐したい人間がいたとしてそいつに現状勝てる見込みがない場合アリアは強くなりたいと考える。無論、他の人もだ。だが、レナの場合、長老の死が思いのほか来てしまったのか復讐はしたいと考えているが誰かにやって欲しいって考えをしてる。

レイジが言いたかったのは自分の足で自分の手で自分の力でシウバを殺してこそ真の復讐。それを成し遂げてこそ長老の思いが報われる。現にこの村はシウバを殺すためにいち早く立ち上がった。第一にまだいるかもしれないと考えシウバのいた場所に向かった。次に村の修復に取り掛かった。村に活気を戻すことでなるべく元の生活に戻すための努力をしようとしている。

だが、レナはどうだ?

大切な家族が死んで1日で立ち直ってくれって言われてはいそうですかって割り切れる訳では無いが、レナより長老と関係が深いものもいたものは今では復興に当たっている。そいつらが必死になって村の修復に当たっている中一人ずっとこの家に篭って回復魔法を掛けている。

まるで既に死んでいることを信じていないように思える。そんなの見た手前、村の人達はどう思う?」


「私だったら少しイラってきちゃうかも。確かに死は悲しいけど死を受け入れないのは流石に」


「死をすんなりとは言わないが、流石に認めることはしてほしい。現実逃避する暇があるならしっかりと動いてほしい。微力ながらも復讐のために生きてほしいってな」


「確かに言いたいことはだいたい理解出来たけど流石に言い方ってものが…いや、だからか。

ねぇ、クラッゾ。レイジが言ってた5日待つってどういうこと?」


アリアは躊躇いながらクラッゾの説明を飲み込んだ。アリア自体現状が酷いものだと分かっていたからなのかもしれないが。

アリアはレイジとの会話の中にあった5日だけ待つというセリフに疑問を抱いた。

その後に決意を聞かせて欲しいという言葉にも。


「レイジの言いたかったことを一言で表すなら『強くなりたい』だろう。決意というのはレナがレイジに自分は強くなりたいだから強くしてほしいってことじゃないか?

実際にレイジは強い。アリア達を助けた後すぐに王都に戻ってきて数千を超える魔物の大軍をたった一人で一掃しちまったしな。

あいつ冒険者の間に留まらずシッカの住民の殆どから、

曰く、その戦う勇姿はさながら死神そのもの。

曰く、負傷者の傷を癒すその姿は神そのもの。曰く、それらを合わせて“生死を司る神”。

それらの話を集結して最終的には、嘗てこの世界にいたとされる伝説の十一人の王の中に生死を司る者がいたと言われている。その王とは、冥滅の王それ即ち『冥王』。冥王と終結したあとレイジの異名は『冥王』になったんだが。

今や王都全市民がレイジを尊敬している。英雄としてな」


アリアはシウバが零蒔に言っていた言葉と同じ単語だと言うことに疑問に感じていた。

シウバは自分らを十戒と呼んでいたがメンバーは冥滅の王以外の9席のみ。

クラッゾの言っていた伝説で出てくる十戒は十一人いる。正確には1人の王が10人の王を束ねているのだが。

そしてレイジに対して付けられた異名が冥滅の王、『冥王』とそれも同じことを言っていた。

これは偶然だろうか?と。


クラッゾはアリアがなにか考え事を始めたのを確認して慌ててレナウラに話に行かなくていいのか?と尋ねると忘れてたとアリアがてへっと舌を出して謝った。

2人は長老の家に入ると泣いてはいないが未だに長老の手を離さず、ずっと掴んでいるレナに優しい言葉を投げかけながらさっきの話をした。

ただそれは零蒔の言いたかったことだけを伝え、5日だけ待つと零蒔が言っていたという旨を伝えると2人はそこを後にした。



ーーその頃、零蒔はというと王都に戻るために森に入っていた。


レナにはこれから苦しく辛い経験をして貰わないと困るんだよね。だから今は突き放させてもらうよ。

これからの旅で君という存在は大きな枷となるからね。

といっても旅のお供がいないって言うのは少々寂しい感じがあるから奴隷でも買うとするかな。

俺が俺であるうちにそれぞれの領域に足を運ばないとこの世界において取り返しのつかないことが起きてしまう。「恋華の姫」め、俺に無理難題を押し付けるとはいい度胸だ。

あの邪神も元より愁たちをクリアさせる気がないとは難儀なことをしてくれる…。





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