火山の巣窟 part5"能力とステータスの変換"
受験を控える学生になるので色々と更新が遅くはなりますが最悪でも月1は必ずしますのでどうかこれからもこの小説をよろしくお願いします
さてと、どうしまししょうか。俺とフェンを上手く分断されてしまった。こいつらをまともに相手してたら軽くつぶされるな
キングはレイジの行動を既に見切っていた。それ故にフェンリルと分断された零蒔に勝機は無かった。
キングはさっきとは違った素早いストレートで零蒔を殴って来たが零蒔はそれをジャンプして交わした。しかし、ジャンプした先で待っていたのは天井ではなく、二体目のキングの拳だった。零蒔は地面に叩きつけられるように落下し、キングの拳に押し潰されるように地面に落ちた。その時零蒔は感じてしまった、「このままじゃ、俺は死ぬ」と。
意識が朦朧としている零蒔は焦っていた。一旦ここを離れないと行けないと思っていた。だが、そんな考えとは違ってキングは零蒔を手で捕まえてボス部屋の天井目掛けて軽く投げた。もちろん自分の意志で動くことの出来ない零蒔は動揺していた。このまま天井にぶつかれば死、天井にぶつからずともさっきとは違って自由落下で落ちたところでこの高さから落ちれば死、零蒔はここで死を覚悟した。普段の零蒔ならば自分の魔法でクッションやら飛行魔法やらを使ってこの窮地を脱することは出来ただろう。しかし零蒔は自分の周りの動きが遅く見えていた。物凄い速さで投げられたのに遅く感じていた。そしてすぐにその理由が分かった。今までの人生の記憶が頭の中に流れ始めたのだ。俗にいう、走馬灯だ。
(あぁ、俺はここで死ぬのか。まだ未練たくさんあるんだけどな。最後くらい春と琴音の2人に見送られたかったな………………………)
と零蒔が諦めかけていたその時、なんの偶然かある一言が零蒔の頭に響いた。
“零蒔よ…よく聞け。自ずと決めた道を諦める道化は愚か者だと、大切に想う人のために力を使わない者ほど愚か者のすること”
いつしか零蒔に放たれたことのある言葉だった。なんの時に言われたかは分からないが、これを言われて込み上げてきた感情は春と琴音を命を掛けてでも助けるという感情。
これが偽善の感情だとしても、1度決めた道を、歩き出してしまった道を引き返すなど愚かな行為はしたくないと。
零蒔の朦朧とする意識はこの感情によって完全に覚醒した。覚醒した零蒔はこれからすべき行動が頭で考えるより先に体が動いていた。直感的な行動が一番迅速的で効率的だと思ったからだ。
(何で俺はこれを忘れていたのか。彼女たちを守るという大事なことを忘れるとはな。)
零蒔は眼下にいるキングゴブリンの行動を見ていた。3匹のうち2匹は離れたところで見ていたが1匹は零蒔の落下付近で待機していた。明らかに零蒔が落下してくるのを待っていると表している。そしてキングと零蒔との間がおよそ20mくらいになったところで、キングは構えた。キングは右手に魔力を集中させ高密度の魔力を巨大な右手に蓄え始めた。
それを見た零蒔はこれを受けるしかなかった。なぜなら零蒔は不安定に落下している中で避けるための魔法を使うことができなかった。ただ分かることはこのまま落下していけば自分がキングの拳と自分の顔面が直撃するということ。
だから零蒔は正面に魔力防壁を集中させた。そして背中には水魔法で表面張力を利用した壁を作り後ろの衝撃に備えた。微力ながら風魔法で落下地点にキング側に追い風が起きるようにセットした。
(あとはこのまま何もせず落ちていく。そして出来る限りのダメージを抑えて、ゴブリンが油断している隙にキングを獲る!)
キングと零蒔の距離はおよそ10メートル。自由落下で落ちているとはいえ落ちる速度は物凄く早い。しかし、零蒔からしたらそれはあまりにも遅すぎた。そしてキングからしてもだ。
キングが右手に溜めていた魔力を円錐状に具現化した。
零蒔は咄嗟に鑑定を使った。
キングレットゴブリン
S級・亜種
種族:ゴブリン
武器:棍棒
Lv.165
HP:15640
知能:540
MP:1000
スキル
棒術 Lv.Max
縮地 Lv.Max
火焔 Lv.Max
傷悴烈風拳
称号
王の命、無一群流
傷悴烈風拳:自身の魔力を一点に集中させ、高密度の魔力の塊を作りそれを放つもしくはぶつけることによって攻撃する。魔力の塊は自由に変えることは出来るが顕現させ、攻撃に至らせるまでその塊を触れてないといけない。
この塊を大きさで表すと手で握れる程度のボールの大きさが通常状態であり、これ以上膨張することも収縮することも出来ない。
王の命 :仲間や群れの頂点になったものに送られる。先代が築き上げてきたことを引き継ぎ、自らが王と名乗り、仲間たちに認められた者のこと。王が死ぬ時それを引き継ぐようにこの称号がその者に託される。
無一群流:一人ではベストな状態で戦うことが出来ないが、仲間や自分の群れが一緒にいるのであれば戦闘力は格段に上がる。群れの数が多ければ多いほど戦闘力は上がる。
こんな称号があったとはな。若しかしたらこの称号は各国の王様にそれぞれ付いてるのかもな。それにしてもだ、恐らくあのキングがやろうとしていることはこいつの持つスキルの中で一番厄介な傷悴烈風拳だな。ただ魔力をぶつけただけなら防ぎようがあるけど、手で握れる程度ということはハンドボール位の大きさで高密度の魔力ってことは、軽く帝級に達するレベルじゃないのか?だとしたらいくら盾を張っているからといって脳震盪当たりは起きそうだな。
かと言って今から逃れられるほど場が出来ている訳では無い。
ましてや、形状が円錐状になっているから杭のような攻撃になるのかよ!無理だろ!絶対防げるわけがない。
零蒔が今の状況に悶絶しているといつの間にかキングとの間は、もう拳の射程圏内に入っていた。キングは更に右手に力を込めて大きく振りかぶった。一方零蒔は見ていた。キングの右手が自分のどこの位置にくるかを、円錐状ということは必ずどこかしらの体の部位を狙っていること。つまり、そこを観察し見極めることでどこに重点的に魔力の壁を張れば自身に対するダメージが少なく済むからだ。
零蒔がちょうどキングの胸の位置まで来た刹那、キングは右手で零蒔を殴りつけた。だが、ただの殴打ではない。キングが零蒔に振り下ろしてから零蒔にぶつかるまで0.01秒。
キングの右手が狙ったのは零蒔の左目だった。零蒔は読むことが出来なかった。振り下ろされた拳の速さ故に魔力制御が間に合わなかったのだ。
見事に零蒔の左目に円錐状の魔力がヒットし空気上に鈍い音が響いた。零蒔は音が響いたと同時に水平線上に目にも留まらぬ速さで吹っ飛び、ダンジョンの壁を突き破った。以外にもボス部屋の隣に鍾乳洞のような空洞があり、その空洞にある鍾乳洞にぶつかりながら減速し、そして鍾乳洞の空洞の端まで来たのかそこの壁にぶつかり零蒔は止まることが出来た。
壁にぶつかった衝撃と同時に左目に激痛が走った。
「ぐわぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!目が、目がァァァァァ!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!!!!」
目をくり抜かれている感覚がする左目に手を向けると暖かい水が落ちてきた。
「うっ!こ、これは…水?それに…しては…暖…かい。いや違うこれは…血だ!ま、まさか嘘…だろ?」
零蒔は両目を開けようとすると言葉に言い表せないほどの激痛が走り、頭も壁にぶつかった衝撃によりぐらぐらし、軽い脳震盪を起こしていた。零蒔の予想は当たった。零蒔の左目は見事に潰れていて激痛に耐えながら左目を開けようとしても視界の左側だけ真っ暗に近い赤に染まっていた。恐らくこの赤色は自身の血だろう。そしてなぜ赤が見えるかはまだ辛うじて水晶体がバキバキに砕けている訳では無いということだ。赤色の血に混じって半透明の液体が流れていることに気がついたがそんなことは痛みによって掻き消された。零蒔はそれから数分痛みによる悲鳴を上げていたが少しずつ痛みが引いてきたのか、はたまたここで叫び続けていたらキング達に見つかってしまうのではないかと考えられるだけの冷静力を保てるようになったのか悲痛な叫びをやめた。そしてすぐにこの洞窟に一旦の静寂が訪れた。
「ガラスのひび割れのように見えるのは水晶体がやられているせいだな。それに少しずつこの痛みに慣れてきた。 左目はもう使えないとなると戦闘力は大幅にダウンしたな、これは」
零蒔は左目の痛みが引いたとはいえまだ痛みがなくなった訳では無いから顔を引き攣らせていた。そして、このままではキング3体とまともに殺り合うのは圧倒的不利と悟った。だからこれからどうするかを冷静に考えようとしていた。しかし、そんな零蒔の考えを一瞬にして打ち壊す者達がいた。
「「「ギギギギギギギギギキュァァァア!!!」」」
3体の強者の威圧が調和した。それはただの威圧の叫びではなかった。零蒔に恐怖を植え付け、仮にここから逃げられたとしてももう一生戦場に足を踏み入れる勇気を無くしてしまうほどの強烈な威圧。
零蒔は怯えていた。実際には表情を出さなかったがもう戦意をなくしかけていた。左目を潰され逃げ道もなく力を存分に使えない。ましてやこの状況で冷静な判断を下すことなどできなかった。絶望、それ以外の何物でもない。
だが、それとは裏腹に零蒔には見えていた。勝てるというビジョンが。矛盾してるように思えるが零蒔のもう一つの感覚がそうさせていた。それは直感的な思考、行動だった。ただ「負けたくない」という感情が零蒔の思考を支配しようとしていたのだ。
絶望し生きることを諦めようしていた感情をただの自身の劣等心を一つの思いだけが支配していた。キングには敵わないという卑屈な思いを一掃し、敵わないなら自分なりに最後まで足掻いてやると。
何で俺はこんなにも弱い!
俺は弱い!あんなに意気込んどいて結局はこのざまだ!何のためにこの火山に乗り込んだんだよ、俺はこの火山で俺の力を確かめようと思ったんじゃないのか?だったらなぜそれをしない。今こうやって左目を潰され戦意をなくしかけている原因は元より何もしなかった俺だろ!
零蒔は自問自答を繰り返していき1分くらいたった頃結論を導き出した。
だったら強くなるためにはあのキング共を討伐しなければ、俺はあいつらを糧とすると言った。だから俺の実験台になってもらうぞ!
零蒔は決意した。負の感情に押し殺されそうになっていたものを振り払い道を定めた。
「まずはこの左目をどうにかしないとな。回復魔法を作ったところで目の出血と痛みを失くすだけ。目を治すことを考えるとすると…回復より自己再生の方がいいか」
「創造魔法『自己再生』」
この火山、もといダンジョンに来た時に創造魔法で『創造魔法』という物自体を改変することが出来るってわかったから創造するにあたっての条件を変えた。
・創り出す時にそれを1度でも見ていて覚えていること
・自分が想像したモノに近い魔法、スキルを創り出すことが出来る
・この世界(ラビアと地球)に存在する現象及び事象ならば創り出せること
・創造したものは世界に存在するものを遥かに凌駕するものから全くもって同じものを創り出せること
・この創造魔法は概念魔法とも言え、概念を新しく創り出すことも概念の改変を一時的にすることが出来る
この5つを基本的な概念に固定した。まぁ、他にもいろいろとあるけど今そんなことを話す必要は無いからな。
それより自己再生というスキルはもし怪我した場合、又は体のどこかが欠損した場合、即座にそれを元に戻すようにプログラムし自動的に発動されるように設定した。
簡単に言えば今みたいに目を欠損した場合、即座に元の左目に戻るということだ。自己再生を使ったからもう左目が使えるな。
目を潰されたことに俺は気づけなかった。ましてや目を狙っていることにすら気づくことができなかった。だから俺はあるものを創ろうと思った。それは魔眼だ!図書館で調べものをしていた時に魔眼が存在することが確認できた。そして、魔眼には数多くの種類があり、それぞれの魔眼によって能力が変わってくる。
創造魔法『魔眼作成』!!!
どうせなら左右で違う能力を付けたいな。それに出来る限りこの世界には無い魔眼の能力を付けてみたい。
【魔眼】
左目:複製、全視、熱感知
右目:自己再生、未来視、魔視
こんな感じで付けてみた。特に付けたい能力があまり無かったから便利だと思ったやつを付けてみたけど使えるとは一言も言っていない。ただ魔眼に付けられる能力が3個ずつだったことと魔眼の場合MPを使わずに使用できるから便利な点、火属性魔法とか攻撃魔法とされている魔法を付加することは出来ない。
複製:(詠唱及び魔力を使わずに)手で触れたものを複製することが出来る。複製したものは複写した本物に限りなく近くまでコピーできる。
魔視:マナ(魔力の流れ)を見ることが出来る。マナを見切ることで魔法がどこに飛んでくるかが大体捕捉することが出来る。マナ以外にも魔力を持つ生命体及び物体を感知することが出来る。
本来、魔法の根源は己の中にある生体的魔力と自然的魔力の二種類が存在するが魔法を発動するにはこの2つを同時に使用している、逆に言えばこの2つのどちらかが無ければ発動することが出来ない。と言っても自然的魔力は生体的魔で作り上げた魔法の基礎を固めるようにそこに流れていくから意識して集めることは出来ない。そして魔法を使う時、魔法が進むべき道に魔力が無ければその魔法はその道を進めば消滅してしまう。だから、その道に自然的魔力が集まり、魔法が消滅せずに自然的魔力によって作られた道ーー魔道、を進むことが出来る。もちろん魔道は魔力の流れであるから魔視で見ることが出来るが魔力感知では相当の鍛錬を積み重ねない限り感じることは出来ない。
熱感知:サーモグラフィーのように熱を感知する
未来視:最大4秒先まで視ることが出来る。しかし、これは自身の魔力を使用しない代わりに生命力を使う。(1日の使用回数は3回までが限度)
全視:ものの本質を見抜くことが出来る目。覗こうと思えば簡単に人の感情を読み取ることができる。また常時鑑定状態にあるが脳が必要と判断すれば自動的に発動する。
とりあえずこれで目を開ければいいんだよね。
ウオォォォォォ!!!すげーぞ!!!見える見えるぞ!危ない危ない、うっかり声に出しちゃうところだった。声に出したらキング達に見つかってしまう。視力が何だか良くなった気がするし、この白色の線のようなものがマナだな。この鍾乳洞の中の3点に集まっているのと、そのさらに奥に大量の魔力の集合体が感じる。恐らくこの3点がキングでその奥にいるのはボス部屋に待機してるゴブリンだな。キングは別れて俺を吹き飛ばしたら当たりを探しているみたいだな。だが、安心しろ。俺は既にそこを離れている。そして余談だが、魔眼を作成する時に目の色を変えられるらしいから赤い目にしてみた。
零蒔はそこからさらに奥に進んだところにある今が密集している所に岩と岩の間に人ひとりがやっと入れる程度の隙間があり、そこを通ると丁度いい空間があった。そこで零蒔は魔眼の生成をしていた。そして、零蒔は理解し始めていた。この『創造魔法』というものを。最初は創造魔法の定義通りに魔法、武具、生物を作り出すだけの魔法かと思っていた。しかし、魔法を創り出すことが出来るなら、魔法の改変もできるのではないかと。そして魔法の改変が出来るなら創造魔法の定義も変えることができるのではないかと思い至った。創造魔法自体1種の魔法であることは理解していた。だから零蒔は創造魔法の定義を簡単に変えることが出来た。零蒔は無意識のうちに創造魔法の改変を行ってしまっていたのだから。スキルを創ることは出来ないのに、スキルを作ることが出来ていた。
次は前から作りたかった物事を絶対に忘れないようにできるスキルでも作りたいな。
創造魔法『完全記憶』
完全記憶:言葉通り1度でも対象を見ていれば絶対に忘れることがなく、思い出したい時に自動的に思い出せるようになっている。これはMPを消費しない。
『倍速駆動』
倍速駆動:移動できる速度を4分の1倍、2分の1倍、1倍、2倍、3倍と変えることができる。1倍より小さい倍率の場合、心拍数が限りなく遅くなりほぼ停止しているような感覚に陥る。逆に1倍より大きい場合、心拍数が急速に早くなる。このスキルは心臓に負担をかける。
『世界』
世界:自分が思い描いた一つの世界がこの世に断片的だが顕現すること。大量の生命力を消費する。この世界に囚われた者は何をもっても抜け出すことが出来ない。
とりあえずこの3つを創ったからステータスを確認してみよう。
ステータス
名前:八鍵 零蒔
年齢:17
性別:男
種族:人類
職種:旅人、冒険者
レベル:95
HP:12490/16340
MP:9650/15500
防御:21450
俊敏:5670
運:700
スキル
超鑑定(鑑定がLv.Maxの時)
超隠蔽(隠蔽がLv.Maxの時)
複合 Lv.7
念話 lev3(6人まで会話可能)
万物統制 Lv.5
完全記憶
倍速駆動
世界
自己再生
???
???
???
???
魔法属性:無
魔法
創造魔法
スキル精製
万物創造
(武具創造)
(生物創造)
魔法創造(火、水、土、風、雷、光、闇)
物質創造
錬金術
???
???
魔眼-右目:複製、全視、熱感知
左目:自己再生、未来視、魔視
称号
巻き込まれた者、異世界人、創造主、神殺しの英雄、神の祝福から外れた者、錬金術師、超越者、SS級冒険者
零蒔がステータスを確認しているとピロロン♪とゲームのレベルアップの時みたいな音が鳴るとナレーションが零蒔の頭の中に響いた。
ー世界というスキルを作成したため封印されていた『理想郷』に進化しましたー
ー自己再生というスキルを作成したため封印がされていた『完全再生』に進化しましたー
ー称号に進化し続ける者が追加されましたー
ステータス
名前:八鍵 零蒔
年齢:17
性別:男
種族:人類
職種:旅人、冒険者
レベル:95
HP:12490/16340
MP:9650/15500
防御:21450
俊敏:5670
運:700
スキル
超鑑定(鑑定がLv.Maxの時)
超隠蔽(隠蔽がLv.Maxの時)
複合 Lv.7
念話 lev3(6人まで会話可能)
万物統制 Lv.5
完全記憶
倍速駆動
完全再生
理想郷
???
???
魔法属性:無
魔法
創造魔法
スキル精製
万物創造
(武具創造)
(生物創造)
魔法創造(火、水、土、風、雷、光、闇)
物質創造
錬金術
???
???
魔眼-右目:複製、全視、熱感知
左目:自己再生、未来視、魔視
称号
巻き込まれた者、異世界人、創造主、神殺しの英雄、神の祝福から外れた者、錬金術師、超越者、SS級冒険者、進化し続ける者
なんか創ったスキルが進化したんだけど?!それに?の所封印されていたスキルに似たスキルを創っちゃったせいで封印解けちゃったよ。
完全再生:体の欠損、毒、病気を最大1分で治す。また、このスキルは自分以外にも対象。死者を連れ戻すことは出来ないが死体の欠損などを元の状態に戻すことが可能。
理想郷:2つの世界まで作ることが可能でこれは結界の役割を果たす。但し、2つの世界を同時に投影することは出来ない。自分が想像した世界に他人を連れてくることや現実に投写することが出来る。謂わば固有結界の一つ。
色々と能力の改変が起きたかと思ったけどあんまり変わったところは無さそうだな。その他の封印されている所も気になる。
今はそんなこと考えている状況じゃなかったな。まずはどうやってキング3体を片付けるかだな。熱感知で場所を確認してみるか。
キングは俺が突き飛ばされた穴の近くに1匹でこれをキングC、俺がぶつかった壁に1匹でこれをキングB、あとはそこから俺との間に1匹でこれをキングAとする。いい感じに疎らになってくれて入るけどキングBとキングAとの距離が近すぎるからこの2体を一瞬にして片付けないとまたあの連撃を喰らっちまう。てかどうしてゴブリンのくせしてあんなに強いんだ?ラノベとかだとほとんど最初の方に出てきてそれ以降あんまり出ない程の魔獣なのに、亜種とか環境とかで何故こうも強くなるんだ。この世界は理不尽だ!…おっと話がズレてしまった。この世界の愚痴は後でにして今は作戦を立てよう。姿を消しつつ目の前に付いても気づかれないようにするためにはスキルが必要だな。隠蔽?これは自身の"ステータス"を隠すためのスキルだ。身を隠さず風景と一体になって尚且つバレないようにするためには透明、いやこれはダメだ。手に触れたものしか透明にすることができる。概念の改変を行うとしても透明という何とも曖昧なイメージが固定され過ぎていてどうしても手で触れたという条件になってしまう。恐らくこの創造魔法の限度というものだろう。迷彩、自分自身が触れている(足の裏以外)すべてを効果範囲内になっているとしても姿を隠せる訳では無い。ただ目を凝らせば見えてしまう。ならば迷彩と透明を合わせることは出来るかな?透明と迷彩の両方の利点を合わせたスキルは俺は知らない。それにスキルとスキルの合成はスキル合成というスキルが存在するからこの二つを合わせることはそんな難しい訳では無いはずだ。
創造魔法『透明迷彩』
透明迷彩:自分の姿を透明して風景と同一にすることが出来る。目を凝らしても見つけることは出来ない。また、手で触れていない箇所も隠すことが出来る。欠点としてはこれを発動している時魔力行使することは出来ない。
創れたは良いけど厄介な欠点があるな。これほどまで強力なスキルなんだから払う代償が大きいのは致し方ないか。それにこの程度補える。
創造魔法『設置呪文』
設置呪文:魔法をやスキルを使う時、発動条件を決めることでその魔法やスキルをMPを消費せずに使用できる。但し、使用前に事前に魔力を蓄積する必要がある。
例えば指パッチンをした時に「ファイヤーボール」を使えると設定した時、MPを消費せずに尚且つ自分の意思で魔法を撃てるということになる。
謂わば、魔法やスキルの発動条件を指定することで初期動作を省略し相手からすれば何の変哲もない行動が攻撃に繋がるなど思いもしないはずということだ。
これであいつらを倒すための方法が決まった。
ーー現在設置可能な魔法、スキルの数は3個までですーー
今設置可能な数は3個か。やっぱり例でも挙げた指パッチンで魔法を出せるってなんかカッコイイから一つはそれにしよう。とりあえず考えられるだけ付けてみよう。
・火属性魔法『燕儚の劫火』:設置:指パッチン
・風雷魔法『疾風迅雷』:設置:足首を触れる
・爆裂魔法『万界の灰塵』:設置:合掌する
燕儚の劫火:自分の視界に入る座標に火柱を発生させる。
設置:指パッチンをした時任意で発生させることが出来る。
風雷魔法:風属性魔法と雷属性魔法を合わせた複合魔法。
疾風迅雷:使用前に1度脳にイメージ、プログラムすることで予備動作を脳がいち早く行うことが出来る。空気との摩擦で静電気が発生しそれを魔力が増幅器替わりとなり雷レベルの電圧を発生させることが出来る。移動の手段の一つになるが攻撃手段でもある。
万界の灰塵:発動条件(合掌する)を満たしたあとに対象に触れるとそれが内側から爆発する。それは高密度の爆発を引き起こし、対象は灰のように散っていく。中心温度は軽く1000℃は超え爆心地の地面は焼け溶ける。
とりあえずこんな所でステータスを確認してみよう。
ステータス
名前:八鍵 零蒔
年齢:17
性別:男
種族:人類
職種:旅人、冒険者、革命家
レベル:95
HP:12490/16340
MP:9650/15500
防御:21450
俊敏:5670
運:700
【スキル】
超鑑定(鑑定がLv.Maxの時)
超隠蔽(隠蔽がLv.Maxの時)
複合 Lv.7
念話 lev3(6人まで会話可能)
万物統制 Lv.5
完全記憶
倍速駆動
完全再生
理想郷
透明迷彩
設置呪文 Lv.1(設置可能数:3)
???
???
魔法属性:無
【魔法】
創造魔法
空間魔法:結界魔法
スキル精製
万物創造
(武具創造)
(生物創造)
魔法創造(火、水、土、風、雷、光、闇)
物質創造
錬金術
???
???
【魔眼】
右目:複製、全視、熱感知
左目:自己再生、未来視、魔視
【設置呪文】
燕儚の劫火(指パッチン)
疾風迅雷(足首に触れる)
万界の灰塵(合掌)
称号
巻き込まれた者、異世界人、創造主、神殺しの英雄、神の祝福から外れた者、錬金術師、超越者、SS級冒険者、進化し続ける者
ステータスを確認したついでに少しばかり見やすいように変えてみた。他人から見たら変わらないように見えるが俺が見た時だけ見やすいようにした。ステータスも確認できたし、体調も少しずつ回復してきたからそろそろキング3体を狩りに行きますかね。
「さっきはみっともなくやられてしまったけど、今度はそうは行かねぇぜ!未来の英雄様の反撃を始めようじゃねーか!」