火山の巣窟 part3
キィィン!カン!
「ギャッギャッギュャァァ」
「ギュギュギャァァ」
など零蒔がゴブリンが開けた道をだいぶ進んだ時になにかの扉が見えたと同時にゴブリンたちが一斉に叫び始めた。まるで餌につられたネズミのように…餌にかかった零蒔達を嘲笑うかの如く…
そして、零蒔は扉の目の前まで来るとあることに気づいた
いや、違う!この扉の先にあるのは上へと繋がる階段なんかじゃない!なぜゴブリンは道に沿って壁を見えなくなるように端に寄った?それがもし、もし俺達が1本の道であると勘違いさせるための仕業だとすれば?明らかに俺らはゴブリンに誘導されたことになる
賢いはずのレットゴブリンが簡単に冒険者を上に行かせるようなことはしないはず…
じゃあだとすれば、この先にあるのは必然的に階段なんかじゃ無く、このゴブリンたちの巣とかじゃないのか?
「フェン!今すぐ引き返すぞ!ゴブリンがまだ道を開けt…「ギィッギィッギィッギィッ!ギャギャギュギィャァ!」…クソが!」
零蒔がフェンリルに呼びかけたと同時に零蒔が来た道から周りのゴブリンより一、二周り大きいキング・レットゴブリンが5体ほど同じくらいの大きさ、恐らく同種のキング・レットゴブリンを引き連れてやってきた
「おいおいおいおい!マジかよ…魔力ならまだたっぷりあるけど、S級・亜種とA級・亜種何かとまともにやりあってたら死んじまう!何でこんなことになっちまったんだよ。まだ春と琴音に再開してもないのに…」
零蒔がそう悲観していると零蒔によって生み出され、零蒔の執事として使えることになったフェンリルだけがこの戦況をどう乗り越えるのかを考えていた
「レイジ様!あのでかいヤツは私がやります!レイジ様は雑魚いヤツらを…ここは私に任せてください!」
フェン?!そうだよ俺にはまだフェンリルがいたのか。ここはフェンに甘えて俺は雑魚の処理でも…いや、ダメだろ!甘えていいわけがない。俺はアイツにあの女に、王になると誓ったんだ!
王が王座に胡座をかいて見下ろすだけでは愚王に過ぎない!
王たるもの配下に示さなければ…俺が何のためにこの世界に来たのかを!
「フェン、いやここは俺がやる!お前は俺の背中を死んでも守れ!」
「ですが私はあなたの身を守るために生を受けたのです!主を守らずしてなにが執事ですか?!」
フェンの言っていることはもっともだ。フェンリルの立場であるなら主である俺を命をかけてでも守ろうとする。
だけど、だけど
「これは俺がやらないと行けない気がする。ここでやらないと後悔することになりそうなんだ。だからお前は俺の背を護りながら見ていろ、俺の、王としての戦いを」
フェンリルは零蒔の決意に文句を言わなかった。
ただ、自分がこの世界に創造された時点で奴隷のように執事をやらされると思っていた。
だけど零蒔は違っていた。零蒔は自分を護るために命を懸けていた。
目の前にいる魔物達に恐怖している感情は後ろからでも感じることが出来るほどに…それでも零蒔は立ち向かった。
フェンリルは感銘を受けた。そして同時に零蒔は世界を統べる王なのだと錯覚してしまった。
フェンリルが感じたのは勇姿、王たる威厳、絶対的守護者…まさに真の英雄王!




