パート6 ギルドでの成り上がり 序章
案内してくれた部屋は宿の外見とくらべてだいぶ差がある。いや、真反対の趣向だと思う。
外見はいかにも交通機関の近くや都会に発展してたくさんあるえっちぃホテルのような見た目だが実際部屋に案内されるとビジネスホテルと民家が融合したような内装になっていてそんなホテルのとは思えなかった。そういった趣向のホテルもあるが。
後から聞いた話だがここはフツーの宿らしくここら周辺の宿より少しばかり高い宿だった。
そんなわけで部屋を取れた零蒔は一休みした後王都にて冒険者登録を済ませるためにギルドに向かった。
ギルドの場所は王都に全部で五つあり、王都の四方にそれぞれ一つずつで一つは富裕層などが多く住む中央に王都のギルド本部が置かれている。
零蒔たちが宿を取った場所は比較的中央に近い場所なのでギルド本部に向かうことになった。
シッカの王都はテルミニアの帝都と比べ小さいが某夢の国『ネズミーランド』の数十個分以上はゆうに超えていると思われる。
そんなことを思っていたらいつの間にかギルド本部についていた。ギルド本部は他のギルド支部と比べて大きくなっていて外見も金持ちが住むような屋敷くらいの大きさだと思ってくれれば構わない。いや、そんなことよりもだ。今気づいたんだが、異世界モノのラノベを読む限り、こういう時大体チンピラのような奴が絡んでくる展開になるかもしれないと気づいてしまった。道中にレナがAランクでそれなりに男女共に人気があるらしいと知ったからテンプレ展開になるのかなと不安と期待になんか嬉しくなってしまった。
「?どうしたの?そんな難しい顔して」
「あーいや、なんでもない。そんじゃ、ちゃちゃっと終わらせちまおう!」
とりあえずフラグが立ってしまうので邪念?を振り払い、ギルドへの扉に手をかけ、勢いよくではなく静かに戸を開けた。
零蒔は、ギルドを見渡す前にギルドの受付に向かい冒険者登録を先に済ませようと考え、受付嬢らしき人物がいるカウンターに真っ先に向かった。ちなみに受付は全員女子でみんな美人で可愛い子を雇用しているのだと。
「えーと、冒険者登録を済ませたいんだけどいいかな?」
零蒔はなんと言って切り出せば良いのかわからなかったため単刀直入に言った。受付嬢は零蒔の顔を見て一気に顔を赤らめ俯いてしまったが、零蒔の内容を聞いてすぐに営業顔になった
「ギ、ギルドへの登録で、でしゅね!あ!しゅみ、すみません!はぅ〜ぅ」
受付嬢はいくら営業顔になったとしても零蒔への緊張は抜けず噛みまくってしまった。
零蒔はそんな受付嬢の姿を見て一つのある感情が芽生えてきた気がするが、今はいいだろうと思いそれを振り払った。
「まぁまぁ、落ち着いて。そんなに急いでるわけじゃないから、君のいつものペースでやってくれればいいから。一回深呼吸してみようか」
受付嬢に妊婦が子供を産むときに使う呼吸法のヒッヒッフーを繰り返し使わせたがやってる姿が可愛かった。
「ふぅ〜。すみません。ギルドへの登録について説明しますね。まずギルドは各街に一つはあるようになっています。ギルドで〜〜」
説明が長いのでこちらで簡単にまとめよう
ギルドは各街に一つで、大きい街、帝都や王都では最低4つは置かれている。
ギルドでは依頼を受けることができ依頼の難易度はA〜E、S、SSがあるらしく自身のランクに合わせた依頼しか受けることは不可能とされている。
ランクとはギルドの依頼を受けられる自分のギルドでの身分を表す。ランクはA〜F、S、SS、SSSがあるが、ランクSSSはまだこの国では一人も出ていないとされている。
ランクを上げるには自身のランクより一個上のランクであり、尚且つギルドが指名した人間が試験官として勝負を行う。ランクSSS、SSに上がるにはそれぞれランクSSの人間4人と対峙し、勝ったときとランクSの人間4人とギルドマスターに勝ったときにランクが上がるようになっている。若しくはそれに見合った働きが認められた場合ランクは上がる。
ギルドの登録はいたって簡単でギルド登録するときに書かなくてはならない登録用紙を書く。
用紙には自身の年齢、名前、性別、適正属性、などがある。年齢において7歳以上でであれば登録ができるようになっている。
次にギルドプレート、つまり身分の証明を示す具現化したステータスプレートのようなものだと思ってくれて構わない。プレートには全部で9種類ある
SSS 白金プレート
SS 金のプレート
S 銀のプレート
A 銅のプレート
B 黒のプレート
C 白のプレート
D 赤のプレート
E 青のプレート
F 硬紙
BランクからEランクまでは鉄に色を塗っただけでFランクは世にも奇妙な鉄並みに固くした紙。
S以上は純製でできているからそれなりに高価なもので重い。そしてそのプレートに特殊な鉱石が織り込まれているシートを埋め込む。そこに個人の情報が刻まれるのだ。また依頼内容などの情報を魔道具によって認証させることで依頼達成の証明としても役に立つ便利な鉱石だ。
次にステータス表示を行う。これは王城で見たような水晶玉に手を当ててステータスを表示する。この時表示される数字のことを水晶数と呼ぶからな?ここ、テストに出まーす。
最後にランク付けを行う。ステータス表示によって出た数値によってそれに合わせたランクの試験官と戦闘を行い、試験管が力が見合っていたらそのランクに位置付けられる。
最初から入れるランクは全部で4つになる。
Fランクは水晶数200未満、剣も魔法もまだ知らない平民が多い。
Eランクは水晶数200以上500未満、剣か魔法が多少は使える人間。
Dランクは水晶数500以上1000未満、剣か魔法の心得があるか、戦闘経験が一度でもある。ここに後に名を馳せる冒険者は入れられる。光る原石のようなものがたくさんいると考えてくれればいい。
Cランクは水晶数1000以上、剣か魔法の才能があり、戦闘経験が豊富。魔に対する知識が豊富。滅多にここに入れる人間は少ないが、入れたものは出世街道真っしぐらといった感じだ。
以上が冒険者になるための手続きだ。
受付嬢が奥から1枚紙を持って来てくれたので早速登録する内容事項を記入していこうと思った。
「え〜と、とりあえず今説明があったようにこの紙に記入してもらいます。念のためですがここに記入されているもの、つまりギルドが持つ冒険者様の情報はギルドマスターの了承を得たとしても、閲覧を求めたのが国王陛下であったとしてもその情報の所有者は冒険者様の物のため許可を下さらない限りは他人に知られることはありません。もちろん私たちにはその盟約の元、呪い?のようなものがかけられているので安心してください。説明が長くなってしまいましたが、簡単にいっちゃうと誰も情報がわからないということですね!」




