パート4
ある程度図書館の本を漁り終えた零蒔は、一階に降りてある童話を手に取っていた。その童話は『来るべき時まで』とタイトルされていた
童話の内容は
今から何百万いや何億年も前に、ある2つの勢力が争っていた
1つの勢力は光、もう1つは闇と言った。
事の発端は、神々のいざこざにあった。
やがてそのいざこざは、膨れ上がり最終的に2つへと別れ神々の戦争へと発展していった。
双方は、それぞれ自分たちが戦う地盤を作りそこで壮絶な戦いを繰り広げた。だが、いくら戦っても決着はつくことはなかった。
そして神々も戦い続けることはできたが、消耗が激しく本来の神の役割を果たせないことに気づいた神たちは、その土地に生命を宿しそれぞれが作り上げた人形を使って代理戦争を仕立て上げた。
それから数百年の時が流れ神々の干渉がなくなってしまった。簡単に説明すると神たちは戦争に飽きたということだ。
それから神の呪縛から解き放たれた人形たちは、自我を持ち自由に生きるために人間族・魔族・獣人族の三種族に多く別れ、少数民族としてエルフ族・ドワーフ族・海人族などなどに分散され独自の文化を気づきあげていった。
しかし、神の呪縛から解き放たれたとしても、自我を持ってしても人と分類される時点で争わざる終えない運命に立たされる。
その中でも、人間族・魔族・獣人族は知識、魔法、体術の力をそれぞれ手に入れ、どの種族が頂点に立つかを争った。
やがて、人間と獣人は手を組み魔族を討ち滅ぼすために協力をした。
これには負けると思っていた魔族は、神の遊戯によって作られた魔物を使役または生殖させることに成功し力の均衡が保たれてしまった。
2つの勢力へと変動した元・人形を神界から傍観していた神たちの生き残りの『ジルシア』、『ラクフィ』は陰と陽の関係から前者は魔族、後者は人・獣人族の信仰神へとなり神々の戦いを終わらすために動いた。
それでも互いに譲り合うことなく戦争は続きいつしか終止符が打たれた。
それぞれがある禁忌を冒したからである。
召喚・送還魔法と神魔召喚・融合魔法の概念を手に入れてしまったからである。
神々とこの地に往なすものである我らは、無慈悲な因果によって結ばれていて、いつしかこの呪縛から解き放たれることを願うが如く彼らは、その禁忌を使った。
結果、失敗に終わった。いやある意味の失敗ということだ。
無論、今までその概念すら知り得ないものを会得するならばその概念に対応する何かが世界の住民に降りかかる。それによるダメージは、相当な負荷になる。
神というのは人を欺く何かからなるものでこの世界の真実を知るには、神々のいる世界、神界に行けばわかるとされている。
いずれその土地に踏み入れる者が現れた時この長き戦いは幕を閉じるだろう。
これは童話と言えるのか疑問だがラクフィとジルシアが出ていてラクフィから聞いた話に酷似しているから事実に近い話だとは思う。
この童話を作った人物がどういった経由で書いたのかが気になるところだがこの世界は無知なばかりで人を探そうにも探せない。
それにラクフィは言ってた「この因果を知るものは人間ではない」と。
それから暫くしてフィルが夕ご飯の時間だと知らせに来てくれてからはいつも通りの時間に戻っていった




