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帰りの俺
それから福井さんは、すぐに用事があると言い帰ってしまった。俺は、教室のカギを職員室に返しに行ってる。
「失礼します。教室のカギ返しにきました。」
「おぉ、北見。こんな時間まで何をしていたんだ?」
俺は、本当の事を言うわけにもいかず適当に授業の復習してたと言った。
くっそ、俺がなんでここまでしないと行けねぇーんだ、、、腹が立つ。
でも
今日見た彼女の涙、笑顔、まだきっと誰も見たこと無いような彼女のさまざまな表情が脳裏に浮かぶ。
鮮明に、リアルに、、
何なんだ。
俺は、帰り道ずっと彼女の事を考えていた。心臓がほんの少し痛い。
明日から福井さんと普通に出来るか分からねぇな、、