ふたたび、ドワーフの街
城地下のドラゴンを倒すクエストを受けたが、まずはワッズに石を渡すことにした。
ワッズの家までは、竜の巣からほど近い、谷底ににあるドワーフの街に住んでいる。竜の巣からは降りられなくなってしまったので、ふもとまでキュー助に降ろして貰った。
「お、着いたドワーフの街だ」
「キュー」
ドワーフの街を歩いていると、露出度の高いお姉さんに出会った。
「ワッズの恩人じゃねぇか」
「ネバさんこんちは」
ネバさんはワッズさんの復帰祝いで仲良くなったアマゾネスのお姉さんだ。
「ちょ、なななな、なんてもの連れてんだい!」
「ん?」
「キュ?」
キュー助と一緒に首をかしげる。
「ああ、キュー助です。かわいいでしょ」
1号はキュー助をあやしながら紹介する。
「キュー」
偉い、挨拶も出来る。
「わわわ、まだやり残したことが、止まって!それ以上こないで」
「ええ〜、こんなに可愛いのに〜」
ネバさんの顔が青ざめている。
「大丈夫だ、あれは坊主に懐いている」
キュー助の可愛さを力説しようとしたら、ワッズさんが声を掛けてきた。
「ワッズさん、ちょうどいいところに」
ワッズさんの家まで行く手間が省けた。
「はいコレ、貰ってきたよ。城しか登録出来ないみたいだけど」
「ちょっとちょっとおおおお、お前さんどこでそれを!」
ネバさんの目の色が変わる。ちょっと怖い。
「よせ、バカわしのだ」
「ちょっとくらい、いいじゃないかい」
二人の仲はいいみたい。
「じゃ、約束は果たしたからね」
「坊主もう行くのか?今日は美味い酒が手に入ったぞ」
ワッズが手に持っている酒甕をニンマリしながら掲げる。
「飲みたいけど、早くドラゴン倒さないと怒られそうだから、今日は遠慮します」
「はは、そうか。ん?ドラゴン?って?え?」
「じゃ、またね」
「キュー」
1号とキュー助は、翼竜の飛翔石を使って飛び立った。




