私とたまご 4
地使視点。
ワタシが仕えている神様から、呼び出しがあったのは、地上から戻ってすぐの事だ。
急の呼び出しに何事かと思いながら、慌てて駆けつける。
天には天の、地には地の、それぞれ違う神様が、この世界の半分を、仕事として管理している。
お二方は、同期であり、大変仲の良い友神でもある。
だか、ワタシから見たところ、あちらの天の神さまが起こす、ゴタゴタの尻拭いのツケを、うちの地の神様や、ワタシたち神様に仕える地使が、毎回振り回されながらも、なんとか後始末つける日々でしかない。
もしやまた、あちらの神さまが、何かしらの大事でも、おこしたのか。
もしそうだとしたなら、なんと厄介な事だろう。
神様の話の内容は、案のじょう、あちらの神さまと天使が、ほぼ同時にやらかした不始末の手伝いだった。
長期にわたる、幻獣のたまごもちの監視、しかも、不始末をやらかした天使と二人組んでである。
この後、ワタシは同期の同僚を誘い、とある酒場にて、やけ酒を、浴びるほど飲んでいる。
明日は絶対に二日酔いになるだろう。
それを思うとウンザリするが、これが飲まずにやってられるか!!
「天界のやつらの馬鹿やろう!」
同僚たちに慰められながら、ワタシは再び酒をのんだ。