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私とたまご 2

神さま視点

最近、暇をもてあましていたわしは、天使どもに任せきりにしていた魂再生の仕事を、なぜか久しぶりに、自分でやる事にした。


ちょっとした気まぐれのつもりだったのだが、そのことを知った天使どもは、どいつもこいつも、会うたびに同じことをいう。


「久しぶりのお仕事だからって、張り切り過ぎて、大ポカだけはしないでくださいよ」


あきらかに、わしの腕前を信用してない言いように、思わずカチンとくる。


「たかが魂ひとつ転生させるくらいで大ポカなんぞするものか」

まさに、売り言葉に買い言葉じゃた。


いじのわるい天使どものせいで、ものすごく機嫌を損ねたわしは、鼻息もあらく仕事場へとむかう。

久しぶりの仕事場にたどり着いたわしは、気を取り直し、まずは転生まじかな女の子の魂を選ぶ。


まずは、指先に神力を溜めていきながら、女の子の魂にふれる。


魂再生の呪文を唱えていくうちに、魂の色が、死を表す黒から、生を表す白へと、変わってゆく。


柔らかな生への光を放つのを見ながら、わしは満足げにほくそ笑んだ。


久しぶりの仕事に、ほんの少しだけ疲れたわしは、少しの間のつもりで、小さな小部屋にすやすやと眠る女の子をいれ、休憩をとることにする。


この時、息抜きのつもりで神通販に手を出したのが、間違いの始まりじゃたのだ。新たなる世界を創造するのに夢中になったが故に、一人ぼっちの可哀想な女の子の事をスッカリ忘れていた。


我ながらかなり後になってから気づいたせいでだ。

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