表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/39

私とたまご 15

ルーチェ視点。

幾度と繰り返される、まどろみと目覚め。


眠っている間にも、幾度なく繰り返し聞こえてくるのは、たくさんの声。


ルーチェリア、ルーチェ、どうやらそれが、私の名前みたい。


目覚めるたびに何も見えず、私の心は声もでないのに、泣き叫ぶ。


声は聞こえているのに、何も見えなくてこわい。


ここには誰もいない。


トクン、トクン、規則正しい心臓の音は、少しだけ私を慰めてくれる。


(やだ、やだ、ひとりぼっちはこわくて、いやだよう)


泣きくたびれて、再びまどろみの中の私は覚えていない。


(ルーチェは、ひとりぼっちなんかじゃないよ)


ルーチェの心の中のたまごが、念話をつむぎながら、フルフルとゆれる。


(だってルーチェの中には、いつだって、メルがいるんだからね)


眠りの中の私は、メルの声の安心感に包まれながら微笑んで、深く深く眠っていました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ