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イケメン王子(女)睡蓮

「茜さん、私と結婚してください」

 私今男装した浅霧睡蓮に告白された。そして『壁ドンもされた』。けど目の前にいるのは女だ。つまり下半身にブツは無い。けどそれでもやっぱり数百年ぶりに心が踊っている。理性が吹っ飛ぶほどの輝かしいイケメンがそこに立っていた。......。

「あのさ、いつまで私を壁に押し付けてるの?」

「どうでした出来栄え?」

「中身が女であることを除けば非常に良かったよ」

「そうですか、ありがとうございます」

「最近はそういうの流行ってんの?」

「私の新しい趣味です」

「他の女に声かけられたりしてんの?」

「声かけられますね、夢壊すのもあれ何でネタバレはしませんけどね」

 自分としてはネタバレしてもいいけど、正体を明かさないのはある意味プロ根性だろう。やっぱり『男体化』の事まだ引きずってんのかなあぁ。私は病気を治す薬を作りたいだけでそんな倫理を外れた物は作りたくない。

「もし、貴方が本当になったらどうしたいの?」

「それは...ハーレム作ってみたいですね」

「私の知り合いほとんど女だからね、とういうことはその中にこの川崎茜入ってる?」

「それはそうでしょう!?」

  満足したのか睡蓮は男装を解いた。そして晴れた青い空の下をスキップしながら帰っていった。本人は旅館の経営してるみたいだし何かにイベントでやったら面白いのにと思った。だけどそれは彼女の意思次第だし、私かどうのこうの言う権利はない。

「さっきの男帰った?」

「あれ男装した女だから」

「男装、それにしては良くできていたけど」

「嫉妬してんの?」

「俺が人間だったらなぁ」

「『鳥』の方が長生きしそうだしそのままでもいいんじゃない?」

「そうかなぁ?今の俺には紫苑しおんがいるんだ」

「忘れられないの?」

「そりゃそうだ、俺が最初に愛した女」

「え!?私が最初じゃないの?」

「俺が高校生にあいつに心を奪われた。ただそれだけだよ」

「だったら何で私に乗り換えたの?」

「それは...社会人になったとたんに会う機会が少なくなったんだよ」

「そして最後にあの人に戻った」

「なんかごめんな」

「もう、気にしてないから。それと彼女となら心の中だけならいつでも会えるよ」

「え、それだどういう意味?」

「それは内緒!」

「いや、もったいぶらずに教えんかい!」


 




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