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非モテが嫌いだ!!

作者: 柳田健二

私は非モテが嫌いだ

非モテがこの世にいるだけで反吐が出る


少し前まではなんとも思っていなかったが

非モテ男子と接するうちにそいつらのやばさが

わかってきたのだ


学生の頃にクラスであまり目立たない男

いわゆる陰キャ、最近ではチー牛と呼ばれる男達がいた


彼らはいつも教室の隅っこで

寝たふりをしたりうつむいたりして

誰とも会話せずに一人で絵なんか描いてて

寂しそうな感じだった


周りは彼らのことを気味悪がって陰でキモい臭いと悪口を言って避けていた


私は他の子と比べると比較的

まだ汚れを知らない純粋な美少女だったので、

彼らがなぜここまで避けられているのかよくわからず、ただ理不尽だな可哀想だなと

哀れな気持ちになっていた


思えば、そんな事考えてる自分がアホだった

チー牛に優しくしていい事はないと思い知らされた


私はある日チー牛に対しコンタクトを取ってみることにしたのだ

憐れみで優しく接した、チー牛は最初はこっちの事を警戒していた風だったけど

何度も話を重ねて行くうちに信頼を得たのか

向こうから積極的に話をするようになっていった


この時はまだ普通の友達として意識していた


周りからは「チー牛と関わるな!好意を持たれたらどうする!」と警告を受けていたが

この時はまだ気が緩んでいたのか私は「そんな事ないよぉ」と笑って済ませていた


まさかその判断がのちにあんな悲劇を招くなんて

想像もしていなかったが


忘れもしない、あれは学校終わりの放課後のこと

いつものように笑顔で彼と途中まで帰宅していると彼は突然もじもじしだして

そして急に「実は僕、前から〇〇さんの事が」と言い始めた


私は突然のことで驚いて思考が停止した

そう、彼は私に好意を抱き、あろう事か告白をしてきたのだ!


私はそんな気はなかったのに

突然彼は私に…身の程も弁えず告白をしてきたのだ…!!


「どうして?」と私は放心状態になり

涙が止まらなくなって、彼をもう

今までのように見る事ができなくなって

だって、今まで情けをかけて優しく接してきたのに、その気持ちを突然裏切られて


私は彼の頬をビンタしてその日は泣きながら家に帰った


気持ち悪い…心底気持ち悪い…

私はチー牛の暴力性をこの時に初めて理解した

周りが避ける気持ちもわかった


あいつらは人間じゃない、化け物だ!


チー牛はこの世からいなくなればいい!!

死ぬべきだ!!


後日私も彼を避けるようになった


顔を見るだけで昨日の出来事がフラッシュバックして震えが止まらなくなったし

同じ空間にいることが気持ち悪くてたまらなかったから


そしたら彼は私の前までおもむろに近づいてきて「なんで?どうして?」と意味のわからない事を言い出して「理由を説明して!」としばらく私のことをストーキングしてきて、私は更に彼に対し恐怖を感じしばらく登校できなくなった。


私はそれ以来非モテやチー牛を見ると鳥肌が立つようになった

チー牛は本当にカスだ。この世からいなくなればいいのに…。 



非モテが嫌いだ!!(完)

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