第二話 明日やろうは馬鹿野郎!
太郎(………。)
ドラゴン「ぎゃーす!ぎゃーす!」豚モドキの大群「「「フゴー」」」謎の生物「ピィギー」
太郎(………。………あ……あぁ、思い出して来た。そうだ、謎空間から謎のカウントが始まったと思ったら、謎の大草原みたいなとこで目が覚めて…。)
謎の虫「ピスピスッ!」気持ち悪い見た目のウサギ「パンッ!パパパン!」
太郎(最初は、こいつらに襲われると思ってビビってたけど、特に襲いかかってくるわけでもないしなぁ。)
太郎(こんな自然豊かな景色?は初めて経験したし…、えっこれってよくよく考えたら俺の好きなファンタジーの世界じゃない?そう思って来たら!なんか!興奮してきた!!!)
太郎「すげー!!なんだぁ?ここはー!?」
そう叫びながら急に走り出す太郎。彼は子供のような無邪気な笑顔と好奇心で、気持ちの悪い見た目のウサギを追いかけた。
ウサギは、急に動き出してこちらに来る太郎に対し、恐れ逃げようと必死に飛び跳ねるが、この時の太郎は謎の力が働き、ウサギを捕まえることに成功する。
太郎「にげないでよー、うさぎちゃん。なかよくしよー。」
ウサギは太郎の両腕で抱えられたが、まだ逃げれる可能性を捨てずに、必死に抵抗した。
ウサギ「パンパン「あばれないでー」パン!パパ「けがしちゃうよー。」パンー!」
暴れるウサギと若干幼児退行気味の太郎。しばらくの格闘の末、太郎がとった行動は。
太郎「そんなにあばれるならこうだ!パクッ」
なんと太郎は暴れるウサギを一飲みにしたのだった!
太郎「これであばれられないぞー。どう?おちついたー?」
太郎「………。」
太郎「………。」
太郎「………。」
太郎「………ウッ、ウオエエエ!?」
太郎「俺今何した!?何した!?食った!ウサギを!なんでぇ?そのまま食った!?なんでそんなことしたんだ!」
太郎は自分がした理解不能な行為を恥じながら、疑問に思っていた。
太郎(何故だか、腹の中でウサギが元気に暴れている気がする。死んでないってこと?俺のチート能力のおかげなのか、一飲みでいったからなのか?それだったら普通に吐けばウサギは元気なまま出すことができるのか?…もし俺が咀嚼して出した場合はどうなるんだ?)
とりあえず太郎は飲み込んだウサギをそのまま吐き出すことにしてみた。オエー
すると吐き出されたウサギは先ほどみたいに元気よく暴れて逃げていった。
太郎(ウサギ生きてたー!良かった!もしかしたら、咀嚼せずで一飲みにした物はそのまま胃の中に保管みたいなことができるのかもしれない!容量も無制限ぽいかな)
太郎の奇行により保管能力のことも知り、太郎はこの能力で他にもどのようなことができるか試してみたくなった。
太郎「少し怖いけど、他にも色んなことができそうだ!とりあえず、今すぐにいろいろ挑戦してみよう!」
そう独り言を叫びながら太郎は謎の生物たちを一日中追いかけ、捕まえては食べて吐き出し、たまには咀嚼をして吐き出したりなど色々な可能性を探究したのであった。