ガリラヤ族長伝
ガリラヤは知っていた。
今の想定観念は、
スマホで支配されている。
悲しみのワルツ。
スマホは便利ツールであることを、
忘れてはならない。
ガリラヤは涙を流しながら、
おにぎりをかじる。
族長様が亡くなったのだ。
族長様は本当に色々知っていた。
ガリラヤは後継ぎに抜擢された。
ガリラヤにできるだろうか。
平穏な社会の継続。
ガリラヤは思った。
奇跡の星跡があれば、
なんだって出来る。
最近は民族衣装を着る人もすくない。
ガリラヤは文明と信仰の意義を唱えた。
若者の中で、民族衣装を着る習慣が、
流行り出したのは、ガリラヤが、
族長になってから、一年後。
今の時代ならでは。
Z世代に言いたい。
昔があったから、
今があるんだよ。
ガリラヤは族長様。
街は清い。