テオとNの日記
テオです。
人間って弱いな...と思う。
「あなたを好きだから」
「あなたを愛してるから」
正体を言えって...
アア...チャコジャナイナァって思ったら、
Nに言ってしまいました。
茶子を出せって。
Nに初めて伝えた僕の本心でした。
茶子はおかしくなっているそう。
僕の嘘のせいです。
Nはきっと、僕よりも酷い嘘をつきます。
「あなたを愛してる」
という嘘です。
「愛してる」という言葉は、どうして
<真実>
を引き出してしまうんだろう。
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Nの日記
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はい!日記です!
なんかもう、振られてしまったとしか言いようがないひと時でした。
私には幽霊のような話し相手がいて、いつも「あなたは誰?」と訊いていました。
答えは...どこから来たか分からないけど「私」の分身ではないとのこと。
あとは、
世間の人たちと同じように、茶子が好きとのこと。
<茶子はいないよ。あの子は気が狂ったから>
と伝えたら、その人はずっと泣いていました。
私には喜怒哀楽の「哀」が何故かありません。
「I」も「愛」も不確かです。
なのに、誰かの代わりなのか、悲しくないのに突如涙が出ます。
どうなっているのかわからない。
私の名前はN。
嫌いな相手は茶子。
人に合わせすぎて自滅した「やさしい」茶子みたいにはなりたくない。
改めて、私もこれから日記を書いていこうと思います。