下克上
「はやく起きて!恭くん」
「・・・おはよ。茜」
「おはよじゃないよ遅刻だよ。
もぉお君、落ちこぼれクラスなんだよ?」
「あぁ、そだね」
「はやく着替えて!行く!」
「うん」
俺の学校は、3つにクラスが分かれている。
先鋭チーム、普通チーム、落ちこぼれチーム
俺はその最低クラス落ちこぼれチームに所属している。落ちこぼれチームは先生からもいじめられる。
時には「さっさと学校をやめろお荷物ゴミども」など言われる。けど、そう言われるのは今週までだ!
来週は、クラス替え実技試験なのだから。
「走らないと、学校に間に合わないかも」
・・・・・・もうついた‼︎さすが職業勇者。身体能力が前の倍以上になってる。
「おい。お荷物。そろそろ学校辞めたらどうだ?」
「うるせーなぁ。お前の目は周りが見えてないんだよ。お前も所詮上から二番だろ?今の俺なら一番も余裕だね!」
あ、ちょっと言いすぎたか?
「お前ぇぇぇえ‼︎今俺は決闘を申し込む。」
「受けてたとう。落ちこぼれに負けて泣けスー!」
その声と同時に
「なにか、面白いことをしてるじゃないか。しかし、生徒同士の決闘は校長からの許可が必要なのでは?」
「誰だ!?」
俺はその声の正体が一瞬でわかった。
この学校の校長、エリー・アシータ校長だ。
「校長にその口の利き方とはなってないなぁ。2位の分際で
ところで決闘をしたいのだろ?私が許可する。」
「パチン」
校長が指を鳴らすと自分の周りからさっきまでいたはずの野次馬が消えスーが剣を構えていた。