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新たな知識

すいません遅れました。最近何故かとても忙しいのです。友人と遊んだり友人と遊んだり友人と遊んだりで。えっ、遊んでいただけではって。     さ、さて第六話です。どうぞ

俺は敵を一人ずつ殺していく。数十年の付き合いの親友の男。その妻。みんなの武器のメンテナンスをしていた女性。俺の兄。弟。どんどん殺していった。


「ねぇ蓮、仲間だった者達を自分の手で殺していくってどんな気分なの。ねぇ教えてよ。どんな気持ちぃ。どんな気持ちぃ。くひゃひゃひゃひゃ」


「命を弄ぶクズが。」


「何を言っているの。あなたは私が他人の体に憑依し操るという力を知っていたのに甘えたのでしょう。あなたがそうさせたのよ。それに、低次元の生物なんて物と同じでしょう。」


俺は仲間だった者達の間を抜けクズの元へ走り出す。


「死ねぇ、マユ・テイカー。」










クソ、最悪の目覚めだ。変な汗も掻いてるし。はぁ、起きるか。


「おはよう。」


「あっ、にぃおはよう。今日も早いね。今日は珍しくめっちゃ早く目が覚めたのに…」


どうやらリアンカもつい先程起きたようだ。


「ちょっと変な夢を見てな。」


確かにマユの言う通り俺が殺したのかもしれない。しかし、今度こそは何があっても守る。


「まっ、今日はゆっくりと行くか。」


「りょうかーい」







「さて、生物の授業を始める。皆は生物の教科と聞いて何を思い浮かべるだろう。魚、虫、鳥等の魔物の生態のことかと思っている者も居るだろう。勿論それらもやるが、魔族や獣人、はたまた天使や悪魔なんてものもやっていく。今日はそんな簡単な基礎知識をさらっと教えていく。」


残念ながら、俺は生物の勉強をする時間はあまりなかったからちょうどいい教科だ。


「まず、この世界には魔族、人族そして獣人等の亜人がいるのは知っているだろう。ではここで問題だ。この三種族の主な国の場所が分かるやつはいるか」


それくらいは分かる。俺は手を上げる。


「おっ、八神分かるのか。では八神」


どうやら俺と同じように予習というより魔法の力以外の事柄に興味を持っている人はあまりいないようだ。


「主に東に人族の国、西に魔族の国、亜人はそれぞれが集落を作って暮らしていることが多いのでこれといった大きい国はありません。強いて言えば獣人の国が北西にあるくらいです。」


「おぉ、百点だ。素晴らしいな。この年で知っている人がいるとは思わなかった。先ほど八神が言ったように東に人族、西に魔族、亜人はこれといった国がない。

ではまず我々、人族について話していく。人族は他の種族には無い力がある。それは皆の知っての通り、魔法だ。では何故我々には魔法が使えるのか。

それは天使の子孫が我々だと言われているからだ。天使は神が一から創造した存在だ。その存在には神秘が宿る。なので魔法が使えるというわけだ」


「ですが先生、魔族にも魔法が使えますよね」


「そうだ。よく知っていたなラングオーネム。さっきの問題より難しいのになぁ」


んっ、なんかロキ・ラングオーネムとやらがこちらを見ながら勝ち誇ったような笑みを浮かべている。どうでもいいが何か目をつけられたようだ。


「ラングオーネムが言っていたように、実は人族以外にも魔法を使える種族が存在する。それが魔族だ。魔族は天使と対を成す悪魔の子孫と言われている。

悪魔は天使と同じように、邪神に創造された存在だ。なので、魔族も魔法を使えると言われている。

邪神は邪と言われるだけあって絶対悪だ。そんな存在に創造された子孫も絶対悪だ。

なので我々はギルドを設置し今も小競り合いをしている。

あとは亜人と魔物についてだな。両者は他の種族とは違うその種特有の能力を持っている。まぁ、魔法でも再現可能な物も多いんだがな。

しかし、幻獣等には気をつけろよ。絶対数は少ないが、強さは桁違いだ。あれは天使や悪魔または、神等と同一視されることもある生物だ。まぁ、こいつらの説明をするのは時間が足りないな。さて、今日はここまで。それでは解散」


久しぶりに授業なんて受けたからか疲れたな。


「あぁ、こんな授業より早く魔法を使いたいぜ」


「まぁ、レオスは脳筋だからね」


「なんだと」


アンナとレオスがまた始めだした。


「はははは。そう言えば蓮さん、三種族の場所を覚えているなんて凄いですね」


「まぁ、にぃは何だかんだ博識だからね」


「別にたまたま知っていることだっただけだが…」


「て言うか、リアンカって蓮のことにぃって呼ぶんだ」


「いつもはね」


「話は変わるけど昨日なんだったの。テロリストって聞いたけど…」


本当に急だな。まぁ、この話が来るとは思っていたが。


「そう言えば爆発音が鳴ってたな。その時、蓮はトイレ行ってたんだよな」


「あぁ。」


おい、そこで俺の名前を出すな。


「えっ、大丈夫だったんですか」


「じゃなかったら学校にきてないよ。」


「そうですよね」


「実はトイレじゃなくてお前が戦闘してたんじゃねぇのか」


エ、エスパーか。


「なわけないでしょ。実際そうだったらさっきも言ってたように学校来てないでしょ」


「まっ、そうだな」


アンナ、ナイスだ。けれど、これ以上この話を伸ばすのは得策ではないか。


「そんなことよりそろそろ、移動したほうがいいんじゃないか。次は演習場で魔法学だろ。」


「そうだな。それじゃ行くか」








「さて、次は皆もお待ちかねの魔法だ。今回は座学だけのつもりだったんだが、昨日の件で生徒にも早く戦闘できるようにしておきたいという話が出たため魔法を使う授業に急遽変更した。教える前にひとつ言っておく魔法とは簡単に人を傷つけられるものだ。誰かが故意に誰かを殺そうとしたら普通に殺せてしまう。そのような危ない力だということを忘れないで欲しい。さて、では傷つける力を使うことはあるのかという疑問が出てくる者もいるだろう。それは何故だと思う」


俺は手を上げる。他にも多くの人が上げているひとがいる。


「ではフローレスさん」


「はい。それは自己防衛のためだと思います」


すると、多くの人は予想外の答えだといわんばかりに少し虚を突かれたような顔をしている。


「うむ。素晴らしい。だが少し違う。勿論防衛するためにも必要だがもう一つある。分かる人はいるか」


再度多くの人が手を上げる。


「ではレイターさん」


ん、たしか、クロウ・レイターだったか。ちょっとくらい印象があるからあまり好きではないが。


「それは魔族や悪魔、邪神を殺すためですね」


「その通りだ。生物学の時も言ったが邪神等は絶対悪だ。その存在に対抗するために神がくださったのが我々の魔法だ。だから、もし有効的に話かけてきても迷わず殺せ。そいつらは我々を惑わして殺そうとしているだけだ。実際に昔は有効的にしていたのに前の王は裏切られ殺された。まぁ、魔族の方が単純の数としては殺されていたらしいが…ようは人間が強かったということだ。それから、一気に王宮の者達は人が変わったように政策を変えていったんだが、この話は歴史のときに話すから割愛だ。要は魔法は防衛と魔族たち等を殺すための力だということだ。

さて話は変わるが魔法には火、風、水、土という属性が主だ。前にも言ったから覚えているよな。それらには相性がある。簡単に言えば火に水をかけたら消えるだろそれと同じだ。基本的に相性はこうなっていく」


先生はそう言うと空中に文字を書いていく。そこには 火>風>土>水>火・・・ と書かれていた。


「火は風に、風は土に、土は水に、水は火に強い。しかし、これは、ん。あぁ、説明していなかったな今空中に文字を書いたのは生活魔法だ。一応言っておくと先生は皆が使えるぞ。

さて話を戻すぞ。さっき基本的にと言った通り例外もある。例えばとても大きな火だと水は消えていってしまう。他にも強固な土の壁は風を止められるということだ。だから絶対はない。質問はあるか。

よし、ないな。それでは、ここまで話したら実際に魔法を使っていく。名簿順に並べ。」


皆一列になっていく。心なしかワクワクしている人も多いみたいようだ。


「それでは、自分の一番適性のある属性の魔法を撃っていく。まず足を肩幅に開け、手を前に向ける。次にイメージだ。例えば剣の刃のようにしてもボールのようなイメージをしてもいい。自分がイメージしやすいようにやるんだ。それができたらあとは撃つだけだ。自分の手に魔力を集め放つ。そうすると魔法が飛んでいくこんな風にな」


そう言うと、先生は火の玉を発射する。


「ふぅ、こんな感じだ。言い忘れていたが技名等を言いながらするとイメージが固まりやすいからいいぞ。ではここからは危険が無いよう、私以外の先生も加えて行っていく。それでは始め」


色とりどりの魔法が的へ向かって放たれる。球状の物、矢の形の物など様々だ。俺も負けじと撃とうとするが実技が低かったので手加減しなくてはいけない。俺は少しの間そう思考すると球状の土を放つ。その魔法は的に見事に当たる。


「おい、蓮。先生の話を聞いていなかったのか。技名を言いながらやらないか。おかげで魔法の発動が遅くなっているぞ。はぁ、これだから劣等生は」


「すいません。以後気を付けます。」


俺は先生を刺激しないような言葉を選んで話していく。その後、名前も知らぬ先生は「フン」と鼻を鳴らした。そのままとなりの生徒の元へ向かう


「ルーラ様は本当に魔法がご上手ですな。お父様もお喜びになられていることでしょう」


「そうだろう。まっ、ルーラ家の長男だから当たり前だがな。その証拠にもう無詠唱を使えている」


しかし、本当謎だな。隣の奴は俺よりも気持ち早く撃っただけなんだがな。まぁ、ルーラ家とか言っているから媚びを売っているだけだと思うが。その後も二人くらいこのルーラの元に先生が来て媚びを売って行った。本当、大の大人がこんなことで大丈夫なのだろうか。


「さて、今日はこのくらいにしておく。次からギルドを使って戦闘の実習訓練だ。先に言っておくが一歩間違えたら死ぬからな。死にたくないやつはよく練習しておくように。以上」


学生のこんな身近に死があるとは… まぁ、練習させる口実だと思うがな。本当この先どうなることやら。









「おーい、蓮。今日も帰ろうぜ」


また、俺を含めた五人で帰る事になりそうだ。


「んっ、リアンカどうした。」


「教室に忘れ物してきちゃった。ごめんみんな先帰ってて」


「いやそれくらい待つよ。ねぇ皆」


「おう」「もちろんです」「あぁ。」


と、皆頷く。


「ありがとう。それじゃあすぐに取ってくるね」


リアンカはそう言って走っていく。


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