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春は出会いの季節

リン:今回は四千文字です。しっかり宣言通り書ききったぞ。バタン。

「蓮、もう行くよ」


「わかった。今行く。」


ん、なんか、デジャブ。まぁ、そんなことは置いといて、荷物の最終確認しないとな。忘れ物なしっと。さて、行くか。


「お待たせ。」


「もっと早く来なさいよね。そ、それで、どうかな似合ってる?」


「青と白でデザインされた制服に見事にマッチしたリアンカの銀髪。うん、これは控えめに言ってめっちゃ似合ってるよ。」


「ちょ、恥ずかしいからや、止めて」


「わ、わかった。」


自分で聞いといて恥ずかしいとはよくわからんな。それに、満更でもなさそうな顔なんだがな…女ってよくわからん。


「まっ、行くか。」









さて、少し早めに来てしまったから意外と席が空いている。こんなに早く来てしまったのには理由がある。リアンカが学年代表に選ばれ、打ち合わせがあるからと言うことで早く来るはめになった。ちなみに学年代表はテストの総合点数が一番の人がだいたいやる。もちろん、俺は面倒くさいので少し手をぬいた。あと、実技の方がだめだった。内容が魔力総量で評価されるようだ。実戦だったら負けないのにな。魔力総量も実はかなりあるし。じゃぁ、なぜ低く評価されたのかっていう話なんだが、俺が意図的に魔力を抑えていたからだと思う。まぁ、とりあえず時間があるわけで暇なのである。ということで俺は寝る。








かなり寝ていたようだ。席がほとんど埋まっている。


「すいませんお隣いいですか」


「あっ、いいですよ。」


茶髪の女子が声をかけてきた。寝ぼけていたせいで人の接近に気づかなかったとは…


「あんた、入学式で寝てるとかどういうこと」


ギクッ、俺のことか?


「まだ始まってないんだからいいだろ」


俺じゃなく隣の奴だった。


「それでも入学式という儀式みたいなものなんだからしっかりと…」


俺を挟んで喧嘩は止めて欲しいのだが…


「あの、せっかくですし、自己紹介しませんか」


ナイスだメガネの茶髪ちゃん。


「私はヘレナ・セイントです。よろしくお願いします」


メガネの茶髪ちゃんの名前はヘレナ・セイントって言うのか


「俺は八神 蓮だ。よろしく。」


ん、姓が変わってないのは何故かって。実は養子になって無かったのです。まぁ、出来るだけ迷惑かけたくないからね。


「八神って珍しいね。私はアンナ・オルティス。よろしくね」


俺の次にショートカットのボーイッシュな女の子が自己紹介した


「へーお前はアンナ・オルティスって言うんだな。俺はレオス・クラジオだ。よろしくな」


最後にオルティスと喧嘩をしていた男だ。


「あんたに自己紹介したわけじゃないんですけど。私は八神君に紹介したの」


「え、八神が好きなのか」


「す、好きってそんなわけないでしょ。もういい加減にしてよ」


どんどんヒートアップしてゆく。というかそんなわけないって地味にへこむ。


「オルティスちゃんと、クラジオ君もう入学式始まるよ」


よくこいつらを止めてくれた。セイントちゃんマジ天使。

そうか、この世界科学的な物があまりないからマイクじゃなくて、声を大きくする魔法なのか。どうでもいい先生の話をボーと聞いていたら、話が終わり遂にリアンカの話だ。


「学年代表、リアンカ・フローレス」


「はい。本日は暖かな日差しのなかこの魔法学園に入学できたことを心より、嬉しく思います。…」


と言ってもよくあるやつだ。まっ、ゆっくりと見てますか。


リアンカの話が終わった。次は生徒会長の言葉だ。俺はゆっくり見ていようと思った。しかし、それはできなかった。


「生徒会長、アリス・カリバリー」


なぜなら、アリス・カリバリーの髪型はショートカットの金髪。さらに、俺が前世でアリスにあげたはずのヘアピンを付けている。それが普通のヘアピンならまだしも、俺が作った炎の鳥を模したヘアピンだ。見間違えるはずがない。俺は過去のことやなぜここにいるのかという、思考が頭の中をぐるぐると回っていた。


「これにて、入学式を終了させていただきます。クラスの確認をし自分のクラスで待機していて下さい」


司会の声で現実に引き返させられる。いつの間にかアリスの話が終わっていたようだ。こんなに動揺するとは。あれはもう終わったこととして納得していたと思ったんだがな。とりあえず気にせずにいこう。奇跡のような確率で似たような同名の人だっただけかもしれない。








さて、俺のクラスは1-1だな。リアンカも同じようだ。教室に行くか。


「おっ、八神も同じクラスなのか」


「クラジオか。改めてよろしくな。」


「おう」


それにしても、さっきの八神も、とはどういうことだ。


「あっ、八神君。私達と同じクラスなんだよろしく」


「よろしくお願いします」


「あぁ、よろしく」


セイントとオルティスも同じクラスということか。


「それにしても学年代表のフローレスさん、綺麗でしたよね」


「うん。同性でも見惚れるぐらい綺麗な人だったよ」


確かにリアンカは綺麗だな。俺の誇れる義妹だ。まぁ、家ではわがままな可愛い義妹だがな。


「それを言ったら生徒会長のアリス先輩も凄かっただろ」


「カリバリー先輩はフローレスさんのような綺麗さもありますし、さらにフローレスさん以上に何というか、オーラが凄いですからね」


「まぁ、アリス先輩は再生の魔法を作ったしね」


「どういうことだ」


遂、アリスの話だったから過剰に反応してしまった。しかし、そんな話があるなら前この世界について調べた時に見つける筈だ。それにもかかわらず聞いたことがない。本当にどういうことだ。


「八神、お前知らないのか。去年の冬に再生を作ったって話。ニュースもかなりやってたのに」


「確かに凄い報道してたわね。学者が長いこと研究していたけど出来なかった魔法だとかなんとか。まぁ、その魔法は固有魔法だとかで公開しなかったらしいけど。」


去年の冬は入学式が始まるまでに魔法の研究をと思ってずっと部屋にこもってたからな。そりゃ知らないわけだ。


「そんなことよりレオス、アリス先輩のことをそんなにじろじろ見ていたなんて… もしや、へん…」


「言わせねぇよ。てか、変態ってなんだよ。しっかり入学式受けてただけだろ」


「あっ、自分で変態って言ったということは、自覚があるということだよね。私は変態とは言ってないからね」


「じゃあなんて言おうとしたんだ」


「変質者」


「似たようなもんだろぉが」


オルティスとクラジオがどうでもいいケンカ?をしていると、リアンカがドアから入ってきた。やっと、解放されたようだ。その後ろから先生もやってくる。


「おい、もう席につけ。ホームルームを始めるぞ。まず、自己紹介をしていく。担任を務める、ジャック・アンダーソンだ。趣味は…」


リアンカ、ドンマイ。一息つくこともできないなんて。


「一番から軽い自己紹介をしていってくれ」


自己紹介が終わってから、学校のルール等についての説明があった。それが終わると


「さて、最後に時間が余ったから魔法について簡単に説明しよう。授業でも言われると思うがな…」


そう言って説明を始めていく。最初は魔法について知らないことも知れると思ってワクワクしていたのだが本当に簡単なことだった。


魔法は主に火、水、土、風の四元素からなっているというものだ。さらに、、先生は未だ解明されていない属性もあるとも言っていた。


実は俺が研究している時に発見してしまったのだが…説明しておくと、この他に陰(闇)、陽(光)、金が主な魔法属性だ。まぁ、いわゆる七曜の魔法だな。しかし、四元素と比べると比較的珍しい。


他にも先天的に使える特殊な魔法属性もあるようだがそこまではわからなかった。


そうそう適正の検査を授業の最後で行った。検査の方法は簡単だ。ちょっと特殊な水晶に魔力をぶつけるだけ。


そうすると、水晶に変化が起こる。火なら炎が水は水がというふうに見える。じゃあ風はという話なのだが、風に揺られている木の葉が見えるらしい。


じゃあ陰、陽、金はと思うかも知れないが、世界では四元素が主な属性だと思われているので七曜は検査出来なかった。んっ、俺は何かって。土だったな。まぁ、感覚的に七属性ほとんど同じだが。しいて言えば金が一番適正があると思う。


ちなみに、説明はしていなかったが魔法を使うにはイメージが大切だ。なので、イメージさえできていれば無詠唱でも魔法を使える。しかし、無詠唱は難しいので俺も未だ習得しきれていない。万全の状態なら大丈夫だと思うが。


「よし、今日はここまで。明日から授業も始まるから、教科書とか忘れるなよ」







長かった。前世と同じような内容だと流石に楽しくはないな。魔法も簡単な話だったし…


「八神。この後空いてるか。空いてたら飯でも行かねぇか」


「わかった。せっかく誘ってくれたんだから行こうか」


「じゃあ、私も。行く」


「それなら私も行っていいですか」


ということで結局四人で行くことになった。ん、リアンカか。なんか学年代表だからまだ話すことがあるらしい。なので、今回はいない。まぁ、男子が群がってるから誘いに行きたくないのもあるが。モテる女は辛いと思いながら頑張れよ。


飯の間は魔法について話した。クラジオは魔法についてあまり知らないから楽しみだとか、みんな魔法がどれくらい使えるかなど色々話した。一応自分の実力は隠しておいた。実技の試験悪かったしな。


まぁ、久しぶりに男友達と話したからか楽しかった。あっ、一応言っておくがボッチではないからな。そうそう、しゃべっていたら、仲が深まって下の名で呼び合うことになった。ほら、ボッチじゃないだろ。


見捨てられたリアンカside


「俺はロキ・ラングオーネムっていうんだが、フローレスさんのスピーチ良かったな。尊敬するよ」


「フローレスさん、筆記もだけど、魔法もすごいんだってね。こんど見してくれないかな」


なんで、こんなに男子が寄ってくるの。疲れてるのに。仕方がない、八神 蓮に助けを… って、だめだニヤニヤしながらサムズアップしてきた。帰ったらおぼえとけよ。


「ねぇ、フローレスさん、このあと、空いてる。空いてたらどっかご飯でも食べに行かない」


「それだったら、俺も」


「すいません。この後、先生とお話があるのでそろそろ失礼します」


よし。これで逃げれた。後ろからいろんな声が聞こえるけど気にしないで行こう。

ここまで書いて戦闘が最初の一話に少ししかないという… 今回も残念ながらありません。次こそは絶対ありますのでお待ちください。


最後まで読んでいただきありがとうございます。ぜひ読んでみた感想やポイント評価よろしくお願いします。批判や誤字報告もお待ちしております。

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